第一種衛生管理者の過去問 平成27年10月公表 労働衛生（有害業務に係るもの） 問11

化学物質による健康障害・職業性疾病に関して問題です。
この問題でも覚えることが多いため、「これにはコレ」といったようにキーワードを見つけて覚えてしまいましょう。

１の酢酸メチルやメタノールは視神経障害等ですので誤り。よって正解は1。
ちなみにこの問題でよく出るものを以下に列記します。

・鉛→貧血、末梢神経障害
・水銀→（金属水銀・有機水銀：手指の震え）
・カドミウム→呼吸器系障害
・ヒューム→金属熱
・ベンゼン→造血器障害（再生不良性貧血）、白血病
・硫化水素→呼吸麻痺

正解は、1.が誤りです。

1.×　「酢酸メチル」による中毒では、視神経障害がおこります。

2.〇　「ノルマルヘキサン」による中毒では、多発性神経炎がみられます。

3.〇　「シアン化水素」による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難や痙攣がみられます。

4.〇　「二酸化硫黄」による慢性中毒では、慢性気管支炎や歯牙酸蝕症がみられます。

5.〇　「弗化水素」による慢性中毒では、骨の硬化や斑状歯がみられます。

労働衛生の作業環境要素からの問題です。
有害化学物質等と職業性疾病です。
　１の酢酸メチルによる中毒は、視神経障害を起こし、視力低下、網膜炎等の症状があります。メタノールやメチルアルコールも同じです。
　再生不良性貧血や白血病の中毒症状は、ベンゼンで起こります。
よって、正解は、１です。