第一種衛生管理者の過去問 平成28年10月公表 関係法令（有害業務に係るもの以外のもの） 問24

医師による面接指導の問題です。

正解は２です。

「事業者は、原則として、休憩時間を除き1週間当たり40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1か月当たり100時間を超え、かつ、【 疲労の蓄積 】が認められる労働者から申出があった【 ときは遅滞なく 】、医師による面接指導を行い、その結果に基づき記録を作成し、【 5 】年間保存しなければならない。」

個人の健康に関する結果は５年間保存する必要のある物が多いです。（例、健康診断個人票の保存期間など）

正解　2

医師による面接指導等の義務規定の理解を問う問題です。（安衛法66条の8、規則52条の2）

本設問は、ときに暗記主義に堕することを防ぐ問題です。単純に、何故そうなるかを考えながら解くことができる良問ですね。

そこで、
設問の内容で100時間超過の労働とくれば、「疲労の蓄積」は瞬間に入ります。本人の申出があった時点で「遅滞なく」の認識もでます。最後の保存期間は、人財（材）が資本の企業ですから、最低限5年間は必要というのも滑らかに回答ができます。

以上から、Ａ「疲労の蓄積」、Ｂ「ときは遅滞なく」、Ｃ「5」が回答として出てまいります。
よって、2が正解となります。

何故そうなるの、なぜ？はすべての出発点です。

正解は(2)です。

事業者は、1カ月あたりの時間外労働が100時間を超え、疲労が認められる労働者から「申し出」があった場合は「遅滞なく」、医師による面接指導を行わなければなりません。面接指導を行う医師は産業医である必要はなく、かかりつけの医師でもかまいません。その場合は、その結果を書面で事業場に提出します。
面接指導の結果の保管期間は5年です。