第一種衛生管理者の過去問 平成31年4月公表 労働生理 問39

栄養素の消化・吸収、消化器の働きに関する質問です。
正解は「3」です。
以下、各選択肢の解説です。

1：◯
三大栄養素は消化酵素により、糖質がブドウ糖、蛋白質がアミノ酸、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解され体内に吸収されます。

2：◯
無機塩とビタミン類は、酵素による分解を受けずそのまま体内に吸収されます。

3：×
膵液には糖質を分解するアミラーゼ、蛋白質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどが含まれています。膵液自体はアルカリ性で、胃液の酸性を中和する働きがあります。

4：◯
ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する働きがあります。

5：◯
小腸の表面は絨（じゅう）毛という無数の小突起で覆われており、表面積が広くなることで、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っています。

１：○
２：○
３：×
４：○
５：○

膵（すい）臓から十二指腸に分泌される膵液には、アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなどの消化酵素が含まれています。
また、膵臓には、血糖値を調節するホルモンを分泌する機能がありますが、それらは膵液には含まれていません。
よって、3が誤った選択肢です。
その他は説明文の通りです。

正解：3

1 ◯：問題文の通りです。

2 ○：無機塩（ミネラル）やビタミンは、体内の酵素では分解されないため、
そのまま吸収されます。

3 ×：膵液には糖質を分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシンなどの消化酵素が含まれています。

4 ○：ペプシノーゲンは胃酸に含まれる塩酸に反応してペプシンになります。

5 ○：小腸の絨毛により表面積を広げ、吸収効率をあげることができます。