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一級建築士の過去問 令和元年(2019年) 学科2(環境・設備) 問29

問題

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音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
   1 .
聴覚のマスキングは、マスカー(マスクする音)の周波数に近い音ほどマスクされやすく、マスカーの周波数に比べ、低い音のほうが高い音よりもマスクされやすい。
   2 .
カラレーションは、「直接音」と「短い遅れ時間の反射音」の干渉によって、音色の変化等が知覚される現象をいう。
   3 .
室容積が同じ場合であっても、一般に、西洋音楽のためのコンサートホールとオペラハウスとでは、最適残響時間が異なる。
   4 .
学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。
( 一級建築士試験 令和元年(2019年) 学科2(環境・設備) 問29 )
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この過去問の解説 (3件)

15
正解は1です。

1:目的とする周波数の方が高い(マスクする音の周波数の方が低い)とマスクされやすいので、誤りです。
マスキングとは、同種の他の強い刺激の存在により対象の刺激を受ける感覚が鈍くなる心理現象です。

2:設問通りです。
直接音と壁などによる反射音が干渉して、音色が変化して聞こえる現象です。中・高音域で多重反射が起きているコンサートホールなどで発生しやすいです。

3:設問通りです。
最適残響曲線をもとに考えていきます。
仮にどちらも室容積が1000m³だとすると、
コンサートホールは約1.6秒、オペラハウスは約0.9秒ですので同じ容積であっても用途によって最適残響時間が変わってきます。

4:設問通りです。
日本建築学会環境基準学校施設の音環境保全
規準・設計指針に記載されています。
残響時間が長くなるほど平均吸音率が短くなります。
(参考)
普通教室:残響時間0.6秒、平均吸音率0.2
音楽練習室:残響時間0.9秒、平均吸音率0.15

付箋メモを残すことが出来ます。
5
正解は1です。

1.設問の記述は誤りです。
マスクする音の周波数が、目的とする周波数より低い場合にマスキング効果が大きくなります。

2.設問の通りです。
カラレーションは「直接音」と「反射音」との干渉によって、音色が変化して聞こえる現象のことです。

3.設問の通りです。
最適残響時間の推奨値は、室の使用目的に応じて、室容積の関数として与えられていて、室容積の増加に伴って大きくなります。よって、コンサートホールとオペラハウスとでは最適残響時間は異なります。

4.設問の通りです。
学校の普通教室においては、教師の話が明瞭に聞き取りやすい音環境が要求されるので、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましいです。

2

この問題は、音に関する問題です。

用語をしっかり覚え、音の特徴を理解する必要があります。

繰り返し学習をしましょう。

選択肢1. 聴覚のマスキングは、マスカー(マスクする音)の周波数に近い音ほどマスクされやすく、マスカーの周波数に比べ、低い音のほうが高い音よりもマスクされやすい。

誤りです。

マスキングとは、ある音を聞く時に他の音が存在すると、ある音が聞こえづらくなる現象のことです。

マスクする音の周波数がマスクされる音の周波数に近いほど、又は、マスクされる音の周波数が高いほど、マスキング効果が大きくなります。

選択肢2. カラレーションは、「直接音」と「短い遅れ時間の反射音」の干渉によって、音色の変化等が知覚される現象をいう。

正しいです。

カラレーションとは、「直接音」と「短い遅れ時間の反射音」の位相干渉などで、音色が変化してしまう現象のことです。

選択肢3. 室容積が同じ場合であっても、一般に、西洋音楽のためのコンサートホールとオペラハウスとでは、最適残響時間が異なる。

正しいです。

最適残響時間は、室の使用目的に応じて異なります。

コンサートホールは、音が響くことを考慮し最適残響時間を長めに設計し、オペラハウスは、台詞の聞き取りやすさを考慮し最適残響時間を短めに設計することが多いです。

選択肢4. 学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

正しいです。

学校の普通教室においては、授業の聞き取りやすさに配慮することから、平均吸音率を0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましいです。

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