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一級建築士の過去問 令和3年(2021年) 学科1(計画) 問17

問題

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歴史的建築物の改修や保存に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
   1 .
倉敷アイビースクエア(岡山県)は、明治初期に建設された工場を商業施設に改修し、中央に設けたガラス屋根のアトリウムを市民に開放することで、公共性の高い空間を実現したものである。
   2 .
金沢市民芸術村(石川県)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場の倉庫を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生させたものである。
   3 .
千葉市美術館(千葉県)は、昭和初期に銀行として建設された既存建築物全体を新築の建築物で覆う「鞘堂(さやどう)」という日本古来の方式により整備したものである。
   4 .
ロームシアター京都(旧京都会館)(京都府)は、昭和30年代に建設された既存建築物を保存し、意匠的な要素を再現しながら、増築と一部建て替えを行うことで、機能拡充が図られたものである。
( 一級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(計画) 問17 )
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この過去問の解説 (3件)

6

この問題では、建築物の事例を適切に覚える必要があります。

選択肢1. 倉敷アイビースクエア(岡山県)は、明治初期に建設された工場を商業施設に改修し、中央に設けたガラス屋根のアトリウムを市民に開放することで、公共性の高い空間を実現したものである。

不適当です。

倉敷アイビースクエア(岡山県)は、のこぎり屋根の連続する平屋建て紡績工場を、2つの広場を中心とするホテルや展示場などの複合商業施設に再生した建物です。

問題文はサッポロ・ファクトリー(札幌市)の説明です。

選択肢2. 金沢市民芸術村(石川県)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場の倉庫を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生させたものである。

適当です。

金沢市民芸術村(石川県)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場6つの倉庫を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生した建物です。

選択肢3. 千葉市美術館(千葉県)は、昭和初期に銀行として建設された既存建築物全体を新築の建築物で覆う「鞘堂(さやどう)」という日本古来の方式により整備したものである。

適当です。

千葉市美術館(千葉県)は、地下3階地上12階建ての美術館で、昭和初期に銀行として建設された既存建築物全体を新築の建築物で覆う「鞘堂(さやどう)」という日本古来の方式により整備しました。

選択肢4. ロームシアター京都(旧京都会館)(京都府)は、昭和30年代に建設された既存建築物を保存し、意匠的な要素を再現しながら、増築と一部建て替えを行うことで、機能拡充が図られたものである。

適当です。

ロームシアター京都(旧京都会館)(京都府)は、前川國男の設計で建てられたモダニズム建築保存・改修し、増築と一部建て替えを行うことで機能拡充が図られたコンサートホールです。

まとめ

建築物の事例を適切に覚えるには、文章だけでなく、写真と合わせて覚えると記憶に残りやすくなるのでオススメです。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

建築物の改修や保存についての内容を理解しておきましょう。

選択肢1. 倉敷アイビースクエア(岡山県)は、明治初期に建設された工場を商業施設に改修し、中央に設けたガラス屋根のアトリウムを市民に開放することで、公共性の高い空間を実現したものである。

こちらが誤りです。

「倉敷アイビースクエア」は、明治時代に建設された紡績工場を利用した複合施設です。連続するのこぎり屋根をもつ平家建ての紡績工場の棟の一部を撤去してできたオープンスペースを中心とした、展示施設、ホテル等からなります。

設問文は「サッポロファクトリー(札幌市)」です。

選択肢2. 金沢市民芸術村(石川県)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場の倉庫を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生させたものである。

正しいです。

「金沢市民芸術村」は、紡績会社の跡地に整備された施設です。工場が操業を停止した後の1993年に金沢市が敷地を買い取り、公園として整備を進めていましたが、赤煉瓦の建物の魅力を後世に残したいと有効活用策を再検討し、1996年に音楽や演劇などの練習場とする施設に再生されました。

選択肢3. 千葉市美術館(千葉県)は、昭和初期に銀行として建設された既存建築物全体を新築の建築物で覆う「鞘堂(さやどう)」という日本古来の方式により整備したものである。

正しいです。

「千葉市美術館」は、戦前の建物である旧川崎銀行千葉支店を建物で覆うようにして保存された建物です。

また「鞘堂(覆堂)」とは、建物を風雨などから保護するため、外側から覆うように建てた建築物であり、中尊寺金色堂が有名です。

選択肢4. ロームシアター京都(旧京都会館)(京都府)は、昭和30年代に建設された既存建築物を保存し、意匠的な要素を再現しながら、増築と一部建て替えを行うことで、機能拡充が図られたものである。

正しいです。

「ロームシアター京都」は、前川國男の設計による京都会館を再整備したものです。

1

この問題は、歴史的建築物の改修や保存に関する問題です。

改修される前の状態と後の状態、建築物の保存の仕方等、特徴をしっかり理解することがポイントです。

選択肢1. 倉敷アイビースクエア(岡山県)は、明治初期に建設された工場を商業施設に改修し、中央に設けたガラス屋根のアトリウムを市民に開放することで、公共性の高い空間を実現したものである。

誤りです。

倉敷アイビースクエア(岡山県)は、倉敷紡績所の工場を改修し、宿泊施設と文化施設に再生した建築物です。瓦葺のこぎり屋根が特徴です。

設問は、サッポロ・ファクトリー(北海道)の説明文です。

選択肢2. 金沢市民芸術村(石川県)は、大正から昭和初期に建設された紡績工場の倉庫を改修し、工房、レストラン、オープンスペース等から構成される芸術文化施設へ再生させたものである。

正しいです。

金沢市民芸術村(石川県)は、旧紡績工場の倉庫群を改修した建築物で、工房、レストラン、オープンスペース等から構成されている芸術文化施設です。

選択肢3. 千葉市美術館(千葉県)は、昭和初期に銀行として建設された既存建築物全体を新築の建築物で覆う「鞘堂(さやどう)」という日本古来の方式により整備したものである。

正しいです。

千葉市美術館(千葉県)は、銀行を美術館に改修した建築物であり、既存建築物を新築建築物で覆う「鞘同方式」を用いています。

選択肢4. ロームシアター京都(旧京都会館)(京都府)は、昭和30年代に建設された既存建築物を保存し、意匠的な要素を再現しながら、増築と一部建て替えを行うことで、機能拡充が図られたものである。

正しいです。

ロームシアター京都(京都府)は、京都会館をコンサートホールへ保存改修した建築物です。

増築や一部建て替えを行うことで、機能拡充が図られています。

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