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2級土木施工管理技術の過去問 令和3年度(前期) 土木2 問127

問題

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地すべり防止工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
   1 .
抑制工は、地下水状態等の自然条件を変化させ、地すべり運動を停止・緩和する工法である。
   2 .
水路工は、地表の水を水路に集め、速やかに地すべりの地域外に排除する工法である。
   3 .
排土工は、地すべり脚部の不安定土塊を排除し、地すべりの滑動力を減少させる工法である。
   4 .
抑止工は、杭等の構造物によって、地すべり運動の一部又は全部を停止させる工法である。
( 2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問127 )
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この過去問の解説 (3件)

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1)適当です

抑制工は、地すべりが発生する可能性の高い地形や地下水位などの自然条件を人為的に変化させることにより、地すべりの発生を抑制する工法です。

主に水路を設けて地表水を排除する地表面排除工、地すべり頭部を排土することにより活動力を減少させる排土工、地盤内に横方向のボーリングを実施し井筒を施して地下水位を排除する浅層または深層地下水排除工などがあります。

2)適当です

水路工は浸透防止工とともに地表の水分を排除して地盤への水分吸収を防止する地表水排除工に分類されます。水路工は集水路と排水路とに区分され、法面より浮き上がらないよう、盛土上への設置は避けることを原則とします。

水路用に掘削して底面には砕石を基礎として敷いた溝にコンクリート製の側溝を設置し、隙間に土や砂利を埋め戻した表面にはコンクリートを打ち込んで排水が地中に浸透せず水路へ流れるようにします。

3)適当ではありません

排土工は抑制工のひとつであり、地すべり頭部の不安定な土塊を排除することによって活動力を減少させる工法です。

押え盛土工では、地すべり脚部(末端部)へ盛土を施すことで活動力に対する抵抗力を与える効果を生み出します。

脚部の不安定土塊を排除すると頭部の土がさらに不安定となり、地すべり発生の可能性がさらに高まるのでこの設問は適当ではありません。

4)適当です

抑止工は、地すべりが発生する可能性の高い地盤に構造物を設置することで、その構造物によるせん断強度などの抵抗力をもって地すべり発生を抑止する工法です。

主に地盤に鋼管等の既製杭を挿入して剛性により地すべり活動力を抑える杭工、地盤に縦抗を掘削して杭よりも大型なシャフトを挿入するシャフト工、法面などに高強度の鋼材を挿入して引張り強さを発揮するグラウンドアンカー工などがあります。

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適当でないものは 3 です。

1.抑制工は、地下水の低下を図るなどで、地すべりが起こる要因となり得るものを事前に取り除いておこうとするものです。

2.設問の記述の通り。のり面に設置された排水路に流れる水は、豪雨時には非常に強い流れとなり、そういった気候の中で何年もさらされるため、ちょっとした破損がすべりの原因となりやすく、精度の高い施工ときちんとした定期点検が求められます。

3.排土工は、地すべり斜面上部の除去を行って滑動力を減少させる工法です。よって記述は誤りです。

4.抑止工は、地すべり土塊内に、杭やグランドアンカー等を挿入し、地すべり活動に力学的に抵抗できる構造物を設置するものです。

6

抑制工と抑止工について、概要を記載します。

抑制工の目的:自然条件や規模により地滑りを停止あるいは小規模に抑えること

抑止工の目的:施工した構造物により、民家や施設を守る(基本的に抑制工を先行させる)

1 .抑制工は、地下水状態等の自然条件を変化させ、地すべり運動を停止・緩和する工法です。

適当です。

地下水による地滑りが考えられる場合は、地下水排除工が適用されます。

例:暗渠(あんきょ)工、横ボーリング工、集水井工

2 .水路工は、地表の水を水路に集め、速やかに地すべりの地域外に排除する工法である。

適当です。

地表を流れる水が地下に浸透する恐れがある場合は、地表水排除工が適用されます。

例:水路工、浸透防止工

3 .排土工は、地すべり脚部の不安定土塊を排除し、地すべりの滑動力を減少させる工法である。

適当ではありません。

排土工は、地滑り脚部ではなく、地滑り頭部に位置する不安定な土砂を排除することで荷重を減少させることを目的とした工法です。(位置関係としては、脚部よりも頭部のほうが標高が高いです)

4 .抑止工は、杭等の構造物によって、地すべり運動の一部又は全部を停止させる工法である。

適当です。

杭工は、大口径のボーリングを行い、地滑り層よりも下の安定した地層まで杭を挿入し、地滑り層の安定性を高める工法です。活発に地滑り活動が発生している場合には抑止工は行いません。

抑止工の例:杭工、シャフト工、アンカー工、擁壁(ようへき)工

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