問題
ただし、図中のイベント間のAからGは作業内容、数字は作業日数を表す。
・( イ )及び( ロ )は、クリティカルパス上の作業である。
・作業Fが( ハ )遅延しても、全体の工期に影響はない。
・この工程全体の工期は、( ニ )である。
2が正答です。
クリティカルパスとなる手順は、A→B→E→Gの20日間です。
③から⑤へは、E工程の7日より遅延しなければ良いので、
F工程はあと3日間の遅延が可能です。
設問のネットワーク工程表は、関連する作業をつなぎ、作業全体の流れを明確に示した工程表で、現場での工程管理によく用いられます。一見難しそうですが、基本的な考え方を理解していれば正解を導けるはずです。では問題を見てみましょう。
クリティカルパスとは、工程を始めから終わりまで進める時に期間が最長となる経路のことです。始めから終わりまでの各径路を順番に見てみると
A→B→D→G=3+5+3+5=16日
A→B→E→G=3+5+7+5=20日
A→C→E→G=3+4+7+5=19日
A→C→F→G=3+4+4+5=16日
となり、作業A、作業B、作業E、作業Gを通るルートの20日が最長となります。
よって、イは作業Bが入ります。
クリティカルパスはA→B→E→G=3+5+7+5=20日のルートであるため、ロは作業Eとなります。
作業①と作業②が両方終わった段階で作業③がスタートします。Eは7日かかるため、Fのルートは3日までは遅延しても工程に影響はありません。
全体の工期はクリティカルパスを通るルートとなるため、A→B→E→G=3+5+7+5=20日です。
クリティカルパスのルート日数は見落としによるミスが生じやすいため、時間に余裕があれば全てのルートの日数を確認しておいたほうがよいです。
正解は「2」です。
「クリティカルパス」とは事実上プロジェクト全体の
スケジュールを決定している一連の作業のになります。
「クリティカルパス」上の作業遅延は、
プロジェクト全体の遅延につながるため、
「クリティカルパス」上の作業を円滑に進めることが
プロジェクト管理上で重要となります。
よって、設問のクリティカルパスはABEGとなるため、
3+5+7+5=20日間、となります。