第二種衛生管理者の過去問 平成30年10月公表 労働衛生 問18
この過去問の解説 (5件)
正解 「骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。」
骨の折れ方による分類を聞く問題です。骨の連続性が完全か不完全かがポイントになります。よって、本肢の記述は正しいです。
ポイントは、皮膚の損傷が有るのか無いのかになります。「単純骨折」は、皮膚の下で骨が折れ、その損傷が皮膚には及ばない状態になります。
「複雑骨折」は、一般に言われます開放骨折のことで、骨折片が内部から皮膚を破って露出している状態になります。本肢は明らかに誤りです。
副子(ふくし)の先端が手先や足先から少し出るようにします。本肢の記述の処置は、逆であり傷める危険性があります。よって、本肢も誤りです。
雑菌が入り感染が起きてしまいます。無謀な処置で誤りです。
脊柱への負担を軽くするためには硬板が有効です。本肢の末尾が誤りになります。
正解は 「骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。」 です。
○ 骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。
× 単純骨折...損傷が皮膚まで及ばない骨折
複雑骨折(解放骨折)...骨の先端が皮膚から出ている骨折
× 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、手先や足先が副子の先端【から→が】出るようにする。
× 皮膚から突出している骨は、【直ちに皮下に戻すようにする→むやみに触らないようにする】。
× 脊髄損傷が疑われる負傷者を搬送させる必要があるときは、硬い板の上に【乗せてはならない→乗せる】。
正しいものは「骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。」です。
他の選択肢については以下のとおりです。
文の通りです。
誤りです。単純骨折と複雑骨折は骨折箇所数でわけるわけではありません。
単純骨折とは、損傷が皮膚にまで及ばない骨折のことです。非開放骨折ともいいます。
複雑骨折とは、骨の先端が皮膚から出ている骨折のことをいいます。開放骨折ともいいます。
誤りです。副子を手や足に当てるときは、副子の先端が手先や足先から少し出るようにします。動かさないようにするためです。
誤りです。「直ちに皮下に戻すようにする」という部分が誤りです。触ってはいけません。そのままにします。触ることで感染症のリスクが高まったり、内部の損傷をひどくさせる可能性があるからです。
誤りです。硬い板の上にのせます。損傷部への負担がかからないようにするためです。
完全骨折と不完全骨折、単純骨折と複雑骨折について良く問われます。それぞれをきちんと理解して、答えられるようにしましょう。
◯
正解です。完全骨折とは骨が完全に折れている状態です。一方、不完全骨折とは骨にひびが入った状態です。
×
単純骨折(皮下骨折)は、皮膚に傷がみられず、骨折部は体外に露出していません。複雑骨折(開放骨折)は骨折部が皮膚を貫通して、外に露出しています。
×
副子とは骨折や脱臼をしたときに、患部に添えて固定するものの総称です。副子で固定するときは【副子の先端が手先や足先から少し出るようにして】当てます。
×
開放骨折の救急処置で、骨折部を皮膚の下に戻したり、動かしたりしてはいけません。
×
脊髄損傷が疑われる負傷者を搬送するときには、【硬い板】の上に乗せて搬送します。
正解は「骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。」です。
○
正しい選択肢です。文の通りです。
×
単純骨折は、皮膚の下で骨が折れており皮膚にまで損傷が及んでない状態のことをいいます。
複雑骨折は、皮膚の外に骨の折端が出ているもので、解放骨折ともいいます。
どちらも骨折の数は関係ありません。よって、誤った選択肢です。
×
骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、副子の先端が手先や足先から少し出るようにします。
よって誤った選択肢です。
×
周囲の神経や血管を傷つけるおそれがあるため、皮膚から突出している骨はそのままの状態で固定します。
よって、誤った選択肢です。
×
脊髄損傷が疑われる負傷者を搬送させる必要があるときは、体が動かないよう、硬い板の上などに固定します。
よって、誤った選択肢です。
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