第二種電気工事士の過去問 令和3年度上期 午後 配線図 問37

正解は２です。

この問題は出題科目「一般用電気工作物の検査方法」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

＜必要知識＞

◯D種接地工事の接地抵抗値を暗記している。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

電気設備技術基準によりD種接地工事では接地抵抗値は１００［Ω］です。

ただし地絡時に０.5秒以内に自動で電路を遮断する装置がある場合には

５００［Ω］になります。

問題文から引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていないため、

接地抵抗値は１００［Ω］になり、正解は２です。

正解は、　2　です。

制御盤（P1、P2）、分電盤（L1）の接地工事における接地抵抗の

許容される最大値[Ω]を答える問題です。

接地工事は、A、B、C、D種の4種類の接地工事があります。

◎各接地工事の概要をお伝えします。

A種：高圧、特別高圧の機器の金属製の外箱等（例：変電所設備等）

B種：高圧、特別高圧の変圧器の低圧側電路（例：電柱の変圧器等）

C種：使用電圧300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等

（例：使用電圧400Vの機器等）

D種：使用電圧300V以下の低圧用機器の金属製外箱等

（例：低圧照明設備等）

となっています。

問題の制御盤は３つありますが使用電圧は以下の様になります。

P1盤：三相200V回路（ポンプ動力用）

P2盤：三相200V回路（ポンプ動力用）

L1盤：単相100／200V回路（照明用）

上記使用電圧から、接地工事の種類は、『D種』になります。

D種の接地抵抗値の最大値は、通常100Ωとなっています。

ですが、回路に動作時間が0.5秒以内の漏電遮断器が使用されている場合は、

500Ω以下となっています。

問題文に、『引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない』

と条件が記載されていますので、接地抵抗値の最大値は、100Ωとなります。

よって、正解は、　2　です。

１：×

２：○

３：×

４：×

図の⑦からの接続を辿ると、P-1、P-2、L-1へ接続されています。

これらの接続は、凡例にある通り全て100Vまたは200Vということが分かります。

よって、電圧300V以下ですので、D種接地工事が当てはまります。

問題文に「引込線の電源側には地絡遮断装置は接地されていない。」とありますので、0.5秒以内に動作する漏電遮断機を施設する場合が当てはまりません。

そのため、D種接地工事の接地抵抗値 100Ω以下がそのまま適用されます。

よって、2が正解となります。