クレーン・デリック運転士の過去問
平成29年(2017年)10月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問38

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成29年(2017年)10月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

直径1m、高さ1mのコンクリート製の円柱を2本の玉掛用ワイヤロープを用いてつり角度80゜でつるとき、1本のワイヤロープにかかる張力の値に最も近いものは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
ただし、コンクリートの1m3当たりの質量は2.3t、重力の加速度は9.8m/s2、cos40°=0.77とし、ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。
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  • 10.3 kN
  • 11.5 kN
  • 12.5 kN
  • 17.7 kN
  • 46.0 kN

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この過去問の解説 (2件)

01

ワイヤーロープ1本にかかる張力は

質量÷つり本数×重力の加速度×張力係数

質量=0.5×0.5×3.14×1×2.3≒1.8t

重力の加速度=9.8m/s2

張力係数=1/cos40°≒1.30

1.8t÷2本×9.8m/s2×1.30=11.466kN≒11.5kN



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02

正解は2番です。

ワイヤロープ及び荷のつり金具の質量は考えないものとする。

初めにコンクリートの重量を計算します。

円柱の重量計算法は、半径(㎝)×半径(㎝)×3.14×高さ(㎝)×比重=重量(㎏)です。

比重は、水1m3当たりの質量が1tで比重が1のため、コンクリートの比重は2.3となります。

式に数字を入れると、50×50×3.14×100×2.3=1805.5㎏となります。

重量を㎏からNに直すと、1805.5×9.8=17693.9N=17.69KNとなります。

これを2本のワイヤで割ると、17.69÷2=8.845KNとなります。

ワイヤ吊り角度が80°で、引張係数を計算すると、1/0.77=1.3となります。

1本のワイヤにかかる荷重は、重量×引張係数、8.845×1.3=11.49KNとなります。

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