クレーン・デリック運転士 過去問
令和元年（2019年）10月
問7 (クレーン及びデリックに関する知識 問7)
問題文
クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和元年（2019年）10月 問7（クレーン及びデリックに関する知識 問7） （訂正依頼・報告はこちら）
クレーンの給油及び点検に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。
- 潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、箱内が密封されているので、油の交換は不要である。
- ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避け、エコライザシーブの下方１m程度の位置で行う。
- 軸受へのグリースの給油は、平軸受（滑り軸受）では毎日１回程度、転がり軸受では６か月に１回程度の間隔で行う。
- ワイヤロープの心綱には、素線の摩耗を防ぐために油を含ませてあるが、長時間使用しているうちに油が絞り出されて少なくなり素線の摩耗が増加するので、適宜、ロープ専用のマシン油を塗布し補給する。
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この過去問の解説 （2件）
01
グリースカップ式の給油方法は、集中給油式と比較すると、給油の手間がかかります。
2 . 誤りです。
潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、油量、変質の有無などについて定期的に点検しなくてはなりません。
油が劣化している時は、新しい油に交換する必要があります。
3 . 誤りです。
ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を重点的に行います。
4 . 正しいです。
軸受へのグリースの給油は、平軸受（滑り軸受）では毎日１回程度、転がり軸受では６か月に１回程度の間隔で給油します。
5 . 誤りです。
ワイヤロープの心綱には、ロープ専用のグリースを適宜、塗布し補給します。
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02
クレーンの給油及び点検に関する問題です。
給油や点検は確実に行わないとクレーン自体の故障などにもつながるので、正しく把握する事が大事です。
グリースカップ式の給油はグリースガンと比較すると手間が掛かりませんが、一般的に使う集中給油式などと比較すると手間が掛かります。
潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、定期的に油の状態を確認して、劣化していれば新しいものと交換する必要があります。
ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避けるのではなく、高い部分を中心に測定します。
正しい記述です。
軸受へのグリースの給油は、平軸受（滑り軸受）では毎日１回程度、転がり軸受では６か月に１回程度の間隔で行います。
問題によっては平軸受が半年に1回などと出題される事もあるので注意して下さい。
ワイヤロープの心綱には、素線の摩耗を防ぐために油を含ませていますが、長時間使用しているうちに油が絞り出されて少なくなり素線の摩耗が増加するので、適宜、ロープ専用のマシン油ではなくグリースを塗布します。
給油の期間や給油する油の種類など、誤ると色んな不具合につながるので、間違えないようにしましょう。
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