クレーン・デリック運転士の過去問
令和2年(2020年)4月
関係法令 問16

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)4月 関係法令 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンに係る作業を行う場合における労働者の立入禁止に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • つりチェーンを用いて 2 箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは禁止されていない。
  • つりクランプ 1 個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは禁止されていない。
  • ハッカー 2 個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは禁止されていない。
  • 動力下降以外の方法によって荷を下降させるときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは禁止されていない。
  • 複数の荷が一度につり上げられている場合であって、当該複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されていないときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは禁止されていない。

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この過去問の解説 (2件)

01

正しいのは1番です。

1 .吊りチェーン等を1箇所に玉掛けをした吊り荷の下への立ち入りは禁止されていますが、2箇所に玉掛けした荷の下への立ち入りは可能です。

2 .1個の吊りクランプを用いた玉掛の荷の下への立ち入りは禁止です。吊り荷の下に立ち入りする場合は、2個以上のクランプを用いた玉掛が必要です。

3 .ハッカーを用いた玉掛は、その個数に関係なく、吊り荷の下への立ち入りは禁止です。

4 .動力下降以外の方法によって荷を下降させるときは、吊り荷の下への立ち入りは禁止されています。

5 .複数の荷が、箱に入れる等固定がされていない場合は、荷崩れによる荷の落下の恐れがあるため、吊り荷の下への立ち入りは禁止です。

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02

正解は1です。

1 .正しいです。
つりチェーンを用いて 2 箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているときは、つり上げられている荷の下への労働者の立ち入りは法令上禁止されていません。
※ただし、法令上は禁止されていないというだけで、原則的にはつり荷の下に立ち入ってはいけません。事業所によっては立ち入りを禁止している場合もあります。
法令上は禁止されていないという認識だけにとどめておいてください。


2 .誤りです。
つりクランプ 1 個を用いた荷の下への労働者の立ち入りは禁止です。
つりクランプとはクリップのようなつり具で荷のフチ等を挟んで玉掛けします。掛かりが甘いと外れて荷が落下します。
つりクランプ が2 個以上であれば法令上は立ち入りを禁止されていませんが、原則として立ち入らないようにしましょう。

3 .誤りです。
ハッカーを用いた玉掛けは、その個数に関係なく荷の下への労働者の立ち入りを禁止しています。
ハッカーとは爪のような形が特徴のつり具です。荷をひっかけるようにして行うので、早くて楽に玉掛けできる反面、荷が滑り落ちやすいデメリットがあります。

4 .誤りです。
動力下降以外の方法によって、荷またはつり具を下降させるときは、荷の下への労働者の立ち入りは禁止です。
動力下降以外とは、巻き下げに動力を用いないもので自由降下といい、巻取りドラムの回転をフリーにすることでフックを降下することができます。降下の速度調整を足踏みブレーキの加減で行うので、確実なつり荷の保持ができません。

5 .誤りです。
複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されていないときは、荷崩れした時、落下するおそれがあります。荷の下への労働者の立ち入りは禁止です。

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