クレーン・デリック運転士の過去問
令和2年(2020年)4月
原動機及び電気に関する知識 問23
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)4月 原動機及び電気に関する知識 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 三相誘導電動機の回転子は、固定子の回転磁界により回転するが、負荷がかかると同期速度より 2 ~ 5 % 遅く回転する性質がある。
- 巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。
- かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導体が、かご形に配置された簡単な構造である。
- 三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなる。
- 直流電動機は、一般に速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
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この過去問の解説 (2件)
01
1 .適切です。
三相誘導電動機の回転子は、回転磁界よりも 2 ~ 5 % 遅く回転する性質があります。
2 .適切です。
巻線形三相誘導電動機は、固定子(一次側)も回転子(二次側)も巻線になっています。
回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続されています。
3 .適切です。
かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導体(銅線)が、かご形に配置された簡単な構造です。
4 .適切ではないです。
三相誘導電動機の同期速度は、電源周波数に比例して、極数に反比例します。
周波数を一定とすれば、極数が多いほど遅くなります。
5 .適切です。
直流電動機は、交流を用いる誘導電動機に比べると、速度制御性能が優れていますが、整流子及びブラシの保守が必要という短所があります。
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02
4 .三相誘導電動機の同期速度の計算は、同期速度=120×周波数/極数、となっています。よって極数が少なくなれば同期速度は速くなります。
1 .三相誘導電動機の回転子は、固定子の回転磁界により回転するが、負荷がかかると同期速度より 2 ~ 5 % 回転が遅くなり、この性質をすべりと言います。
2 .巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続された構造となっています。
3 .かご形三相誘導電動機の回転子は、真ん中の鉄心の周りに太い導体があり、かご形に配置された簡単な構造であることからかご型と呼ばれています。
5 .直流電動機は、一般に速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要であり、定期的にブラシを交換する必要があります。
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