クレーン・デリック運転士の過去問
令和2年(2020年)4月
原動機及び電気に関する知識 問27

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問題

クレーン・デリック運転士の過去問 令和2年(2020年)4月 原動機及び電気に関する知識 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの巻線形三相誘導電動機の速度制御方式に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。

1 .適切です。
二次抵抗制御とは、巻線形三相誘導電動機の回転子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変化させて速度制御します。
始動時には二次抵抗を全抵抗挿入状態から順次、短絡することにより、緩始動することができます。

2 .適切です。
渦電流ブレーキ制御は、過電流による制動力を利用しています。
機械的な摩擦力を利用しないため、消耗部分がなく、制御性も優れているのが特徴です。

3 .適切ではありません。
ダイナミックブレーキ制御は、巻下げの速度制御時に電動機の一次側を交流電源から切り離し、一次側に直流電源を接続して直流電流を通電し、直流励磁を加えることにより制動力を得ることができます。
しかし、制動力が大きいので、つり荷が極めて軽い場合では低速度での荷の巻下げを行うことができません。

4 .適切です。
電動油圧押上機ブレーキ制御は、操作電源を電動機の二次側回路に接続し、制動力を制御します。
巻下げ時に電動機の回転速度が遅くなれば制動力を小さくするように自動的に調整し、安定した低速運転を行うことができます。

5 .適切です。
サイリスター一次電圧制御は、電動機の一次側に加える電圧を変えると、回転数が変わる性質を利用した速度制御です。

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02

適切でないものは3番です。

3 .ダイナミックブレーキ制御は吊り荷が極めて軽い場合、または吊り荷がない場合は低速での巻き下げは来ません、そのため、ワイヤーとフックにある程度の重量を持たせる必要があります。

1 .回転子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変化させて速度制御する二次抵抗制御は、始動時には二次抵抗を全抵抗挿入状態から順次、短絡することにより、緩始動することができるようになっています。

2 .渦電流ブレーキ制御は、機械的な摩擦力を利用しない電気的なブレーキのため、消耗部分がなく、コスト性、制御性とも優れているブレーキとなっています。

4 .制動力を制御する電動油圧押上機ブレーキは、速度制御用に設置した電動油圧押上機ブレーキの操作電源を電動機の二次側回路に接続し、巻下げ時に電動機の回転速度が遅くなれば制動力を小さくするように自動的に調整し、安定した低速で運転を行うものとなっています。

5 .電動機の一次側に加える電圧を変えると、同じ負荷に対して回転数が変わる性質を利用して速度制御を行うものをサイリスターと呼ばれています。

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