クレーン・デリック運転士の過去問
令和3年(2021年)4月
関係法令 問14
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)4月 関係法令 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンに係る作業を行う場合において、法令上、つり上げられている荷又はつり具の下に労働者を立ち入らせることが禁止されていないものは、次のうちどれか。
- 陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- ハッカー2個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
- 動力下降の方法によってつり具を下降させるとき。
- 荷に設けられた穴又はアイボルトにつりチェーンを通さず1箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
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この過去問の解説 (2件)
01
選択肢1は誤りです。
法令では、磁力又は陰圧により吸着させるつり具又は玉掛け用具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときには、荷の下に労働者を立ち入らせてはならないとされています。
選択肢2は誤りです。
法令では、つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときには、荷の下に労働者を立ち入らせてはならないとされています。
選択肢3は誤りです。
法令では、ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときは、ハッカーの個数に関わらず、荷の下に労働者を立ち入らせてはならないとされています。
選択肢4は正しいです。
法令では、動力下降以外の方法により荷又はつり具を下降させるときは、つり上げられている荷とつり具の下に労働者を立ち入らせてはならないとされています。
選択肢文のように、動力下降の方法によってつり具を下降させるときは禁止されていません。
選択肢5は誤りです。
法令では、ワイヤロープ等を用いて1ヶ所に玉掛けをした荷がつり上げられているときは、当該荷に設けられた穴又はアイボルトにワイヤロープ等を通して玉掛けをしている場合を除いて、つり上げられている荷の下に労働者を立ち入らせてはならないとされています。
選択肢文では、荷に設けられた穴又はアイボルトにつりチェーンを通さず、1ヶ所に玉掛けをした荷がつり上げられているので、荷の下に労働者を立ち入らせてはいけません。
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02
答えは(4)です。
解説
1.「陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。」は誤りです。
陰圧により吸着させるつり具を用いて玉掛けをした荷がつり上げられている際は、荷の下に労働者を立ち入らせてはなりません。
2.「つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。」は誤りです。
つりクランプ1個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているときには、荷の下に労働者を立ち入らせてはなりません。
3.「ハッカー2個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。」は誤りです。
ハッカーを用いて玉掛けをした荷がつり上げられている際は、ハッカーの個数に関係なく、荷の下に労働者を立ち入らせてはなりません。
4.「動力下降の方法によってつり具を下降させるとき。」は正しいです。
動力下降の方法によってつり具を下降させる際に、吊荷下に入ることは禁止されていません。
5.「荷に設けられた穴又はアイボルトにつりチェーンを通さず1箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているとき。」は誤りです。
1ヶ所に玉掛けをした荷がつり上げられているときは、当該荷に設けられた穴又はアイボルトにワイヤロープ等を通して玉掛けをしている場合を除いて、つり上げられている荷の下に労働者を立ち入らせてはなりません。
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