クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)4月
関係法令 問14

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)4月 関係法令 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの組立て時、点検時又は悪天候時の措置に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
  • 天井クレーンのクレーンガーダの上で当該天井クレーンの点検の作業を行うときは、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければならない。
  • クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させるとともに、当該組立作業中に組立作業を行う区域へ関係労働者以外の労働者を立ち入らせる場合には、当該関係労働者以外の労働者についても、当該作業を指揮する者にその作業状況を監視させなければならない。
  • 強風のため、ジブクレーンに係る作業の実施について危険が予想され、当該作業を中止した場合であって、当該ジブクレーンのジブが損壊するおそれがあるときは、当該ジブの位置を固定させる等の措置を講じなければならない。
  • 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

法令上、誤っているものは

「クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させるとともに、当該組立作業中に組立作業を行う区域へ関係労働者以外の労働者を立ち入らせる場合には、当該関係労働者以外の労働者についても、当該作業を指揮する者にその作業状況を監視させなければならない。」です。

 

クレーンの組立て、点検、悪天候時の措置については、労働安全衛生規則で具体的な手順が定められています。

選択肢1. 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

法令基準:点検中の事故を防ぐため、他のクレーンの動作を制限するために監視人を置いたり、ランウェイにストッパーを設けることが義務付けられています。

適切な記述です。

選択肢2. 天井クレーンのクレーンガーダの上で当該天井クレーンの点検の作業を行うときは、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければならない。

法令基準:点検中のクレーンの運転は安全上禁止されており、運転禁止の表示を行うことが義務付けられています。

適切な記述です。

選択肢3. クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとに作業を実施させるとともに、当該組立作業中に組立作業を行う区域へ関係労働者以外の労働者を立ち入らせる場合には、当該関係労働者以外の労働者についても、当該作業を指揮する者にその作業状況を監視させなければならない。

法令基準:組立作業では、作業指揮者の選任とその指揮のもとでの作業実施は義務付けられています。しかし、関係労働者以外の立ち入りは原則として禁止されており、許可された場合でも全労働者を作業指揮者に監視させる規定はありません。この記述は誤りです。

選択肢4. 強風のため、ジブクレーンに係る作業の実施について危険が予想され、当該作業を中止した場合であって、当該ジブクレーンのジブが損壊するおそれがあるときは、当該ジブの位置を固定させる等の措置を講じなければならない。

法令基準:強風時には、ジブの損壊を防ぐために固定や安全対策を講じることが義務付けられています。

適切な記述です。

選択肢5. 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。

法令基準:30m/s以上の強風後は、クレーンの異常がないか点検する義務があります。この記述は正しいです。

適切な記述です。

まとめ

クレーン作業中の安全確保は、法令で細かく規定されています。この問題を通じて、作業指揮者の役割や労働者の立ち入り制限の重要性を理解し、安全な作業環境を築くための知識を深めていきましょう。

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