クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)4月
原動機及び電気に関する知識 問29

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)4月 原動機及び電気に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの電気機器の故障の原因などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。
  • 電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大き過ぎることが挙げられる。
  • 三相誘導電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の配線が2線断線していることが挙げられる。
  • 電動機が停止しない場合の原因の一つとして、電磁接触器の主接点が溶着していることが挙げられる。
  • 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切でないものは

「三相誘導電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の配線が2線断線していることが挙げられる。」です。

 

クレーンの電気機器の故障原因について、各選択肢の内容を確認します。

選択肢1. 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。

この記述は正しいです。
過電流継電器は、回路に異常な電流が流れたときに作動します。回路が短絡すると過剰な電流が流れるため、過電流継電器が作動することがあります。

選択肢2. 電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大き過ぎることが挙げられる。

この記述は正しいです。
電動機に過剰な負荷がかかると、回転できずに「うなり音」を出します。これは電動機が力を発揮できず、負荷を動かせないために起こります。

選択肢3. 三相誘導電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の配線が2線断線していることが挙げられる。

この記述は誤りです。
一次側電源回路の配線が2線断線している場合、三相誘導電動機は起動すらできません。断線が1線だけの場合は異常な振動や音が発生しますが、2線断線している場合は完全に停止します。

選択肢4. 電動機が停止しない場合の原因の一つとして、電磁接触器の主接点が溶着していることが挙げられる。

この記述は正しいです。
電磁接触器の主接点が溶着している場合、電流が回路を流れ続けるため、電動機が停止しなくなることがあります。

選択肢5. 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。

この記述は正しいです。
集電子(ブラシ)が摩耗すると、接触が不十分になり、火花が激しくなることがあります。適切な点検や交換が必要です。

まとめ

電気機器の故障原因を正確に把握することは、安全な作業と効率的な保守のために非常に重要です。特に、三相誘導電動機の動作に関する知識は、現場での問題解決に役立ちます。

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