クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
クレーン及びデリックに関する知識 問8
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 クレーン及びデリックに関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
デリックの種類及び型式に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを通常135°に開いた2本のガイロープにより後方から支えるもので、ブームはマストより短いものが多く、旋回角度は通常240°が限度である。
- ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。
- 鳥居形デリックは、2本の直立したマストを2本のステーにより後方から支えるもので、旋回角度はステーにより制限され、通常は180°が限度である。
- ジンポールデリックは、1本の直立したマストを2本のガイロープにより後方から支えるもので、旋回角度は、通常180°が限度である。
- 二又デリックは、下端が互いに交差する2本のマストを2本以上のガイロープにより後方から支えるもので、旋回は120°まで可能である。
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この過去問の解説 (1件)
01
適切なものは
「ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する」です。
デリック(荷をつり上げるための構造物)の種類と型式について、それぞれの記述が正しいかどうかを確認しましょう。
この記述は誤りです。
スチフレッグデリックは、マストを後方から支えるのにガイロープではなく、「スチフレッグ」と呼ばれる剛性のある棒材を使用します。また、スチフレッグデリックの旋回角度は多くの場合、360°まで旋回可能です。
この記述は正しいです。
ガイデリックは、マストを複数のガイロープで支え、安定性を確保します。ブームがガイロープを避ける構造で360°の旋回が可能です。
この記述は誤りです。
鳥居形デリックは、2本のマストが門のように並び、後方からのステーで支えますが、旋回角度は制限されず360°が一般的です。
この記述は誤りです。
ジンポールデリックの旋回角度は、マストの設置角度やガイロープの配置により異なりますが、制限されない場合もあります。180°に限定するのは正確ではありません。
この記述は誤りです。
二又デリックの旋回角度は120°とは限らず、構造や設置方法によって異なります。
デリックにはいくつかの種類があり、それぞれ構造や特徴が異なります。それぞれの種類がどのように荷を支え、どの範囲で作業が可能かを理解することが重要です。
スチフレッグデリック
剛性のある「スチフレッグ」で支えるため、安定性が高い。狭い空間や設置が固定されている現場での使用に向いている。
ガイデリック
柔軟性のある複数のガイロープでマストを支える。360°の旋回が可能で、広い範囲の作業に適している。
鳥居形デリック
2本のマストをステーで支え、門のような構造。設置場所によって旋回範囲が制限される場合がある。
ジンポールデリック
1本のマストを少数のガイロープで支える簡易的な構造。旋回範囲や作業能力が限られることが多い。
二又デリック
2本のマストが交差する特殊な構造。設置の仕方により旋回範囲が変わる。
これらを明確に区別することで、試験や実務において適切な判断が可能になります。
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