クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
原動機及び電気に関する知識 問3
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 原動機及び電気に関する知識 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンの電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が多いほど遅くなる。
- 三相誘導電動機の回転子は、固定子の回転磁界により回転するが、負荷がかかると同期速度より2~5%遅く回転する性質がある。
- 直流電動機では、回転子に給電するために整流子が使用される。
- 直流電動機では、固定子を界磁と呼ぶ。
- 三相誘導電動機の固定子の構造は、かご形では太い導線(バー)がかご形に配置され、巻線形では三層の巻線になっている。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題では、クレーンに使用される電動機に関する知識が問われています。三相誘導電動機や直流電動機 に関する各選択肢の正誤を判断します。
この記述は正しいです。
ここで、 f は周波数、 P は極数です。極数が多いほど分母が大きくなるため、同期速度は遅くなります。
この記述は正しいです。
三相誘導電動機の回転子は、固定子の回転磁界に追従しますが、完全に同期するわけではありません。この差を「スリップ」と呼び、負荷がかかるとスリップの割合が2~5%程度になるのが一般的です。
この記述は正しいです。
直流電動機は整流子を用いて、回転子に直流電流を供給します。整流子がないと、回転子への電力供給が正しく行われません。
この記述は正しいです。
直流電動機において、固定子は磁界を発生させる役割を持ち、「界磁」と呼ばれます。この磁界と回転子の相互作用によって、回転が生じます。
この記述は誤りです。
三相誘導電動機の回転子の構造には「かご形」と「巻線形」がありますが、選択肢では「固定子」と記述されています。この部分が誤りです。 かご形の構造は回転子であり、太い導線(バー)がかご形に配置されています。巻線形も回転子の構造であり、三層の巻線を有しています。
この問題では、電動機の基本的な構造や原理に関する正しい理解が求められています。選択肢5における「固定子」と「回転子」の混同が不適切な点であり、それが誤りとなります。
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