クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
原動機及び電気に関する知識 問8

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 原動機及び電気に関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

電気回路の絶縁、絶縁体、スパークなどに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • 黒鉛は、電気の絶縁体(不導体)である。
  • 雲母は、電気の導体である。
  • 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。
  • スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になる。
  • ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、電気回路に関連する絶縁、絶縁体、スパークに関する記述について正誤を判断し、適切なものを選ぶことが求められます。

選択肢1. 黒鉛は、電気の絶縁体(不導体)である。

この記述は誤りです。 黒鉛(グラファイト)は、炭素の同素体の一種であり、電気を通しやすい「導体」です。黒鉛は高温環境下で電気炉などの電極としても使用されるため、絶縁体ではありません。

選択肢2. 雲母は、電気の導体である。

この記述は誤りです。 雲母は、電気を通さない「絶縁体」です。耐熱性や絶縁性が高いため、電気部品や絶縁材料としてよく使われます。

選択肢3. 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。

この記述は誤りです。 絶縁抵抗は「メガー」と呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定します。アンメーター(電流計)は電流を測定する装置であり、絶縁抵抗を測定するためのものではありません。

選択肢4. スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になる。

この記述は正しいです。 スパークによる火花や粉塵が絶縁体の表面に付着すると、絶縁性能が低下し、漏電や短絡が発生する可能性 があります。これは高電圧設備や送電線などにおいて重要な問題となります。

選択肢5. ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

この記述は誤りです。 ナイフスイッチは「切るとき」にスパークが大きくなる傾向があります。電流が流れている状態で回路を開く際、 アーク(スパーク)が発生しやすいため、「入れるとき」が特に危険という記述は正しくありません。

まとめ

この問題では、電気回路の絶縁やスパークに関する知識が問われています。選択肢4が適切な記述であり、他の選択肢は誤りを含んでいます。絶縁材料やスパークの特性を正しく理解しておくことで、電気回路の設計や運 用の安全性を確保することができます。

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