クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

物体の運動に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。
  • 物体が円運動をしているとき、遠心力は、物体の質量が小さいほど小さくなる。
  • 物体が一定の加速度で加速し、その速度が2秒間に10m/sから40m/sになったときの加速度は、4m/s2である。
  • 外から力が作用しない限り、静止している物体が静止の状態を、また、運動している物体が同一の運動の状態を続けようとする性質を慣性という。
  • 荷をつった状態でジブクレーンのジブを旋回させると、荷は旋回する前の作業半径より大きい半径で回るようになる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、物体の運動に関する基本的な物理法則や現象について正誤を判断し、適切でない記述を特定することが求められます。 

選択肢1. 物体の運動の「速い」、「遅い」の程度を示す量を速さといい、単位時間に物体が移動した距離で表す。

この記述は正しいです。
速さ(スカラー量)は、単位時間当たりの移動距離で表されます。物理学では、速さは距離を時間で割った量です。

選択肢2. 物体が円運動をしているとき、遠心力は、物体の質量が小さいほど小さくなる。

この記述は正しいです。 

速さ(スカラー量)は、単位時間当たりの移動距離で表されます。物理学では、速さは距離を時間で割った量です。

選択肢3. 物体が一定の加速度で加速し、その速度が2秒間に10m/sから40m/sになったときの加速度は、4m/s2である。

この記述は誤りです。 

この場合の加速度は 15m/s² であり、4m/s² ではありません。

選択肢4. 外から力が作用しない限り、静止している物体が静止の状態を、また、運動している物体が同一の運動の状態を続けようとする性質を慣性という。

この記述は正しいです。 慣性の法則(ニュートンの第1法則)によると、外部から力が作用しない限り、物体はその運動状態を保ち続けま す。これを「慣性」と呼びます。

選択肢5. 荷をつった状態でジブクレーンのジブを旋回させると、荷は旋回する前の作業半径より大きい半径で回るようになる。

この記述は正しいです。

 ジブクレーンの旋回により、荷物には遠心力が作用します。この遠心力により、荷は作業半径より大きい半径で 回転するようになります。

まとめ

運動に関する問題では、公式や定義を正確に理解し、計算を正しく行うことが重要です。選択肢3の加速度の計 算結果が誤りであり、適切でない記述です。

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