クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問8

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

荷重に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • せん断荷重は、材料をはさみで切るように働く荷重である。
  • クレーンのフックには、曲げ荷重と圧縮荷重がかかる。
  • 天井クレーンのクレーンガーダには、主に曲げ荷重がかかる。
  • 両振り荷重は、向きと大きさが時間とともに変わる荷重である。
  • クレーンのシーブを通る巻上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、荷重の種類やクレーン部品にかかる荷重の特性について正誤を判断し、「適切でないもの」を特定します。

選択肢1. せん断荷重は、材料をはさみで切るように働く荷重である。

この記述は正しいです。 

せん断荷重とは、物体内部で平行に異なる方向に作用する力によって発生する荷重です。材料をはさみで切る動作は典型的なせん断荷重の例です。

選択肢2. クレーンのフックには、曲げ荷重と圧縮荷重がかかる。

この記述は誤りです。
クレーンのフックには、主に引張荷重がかかります。フックは吊り下げられた荷物を支える役割を担っており、曲げ荷重や圧縮荷重ではなく、引張荷重が支配的です。

選択肢3. 天井クレーンのクレーンガーダには、主に曲げ荷重がかかる。

この記述は正しいです。

天井クレーンのクレーンガーダは、荷物を吊り上げる際に自重や荷重によって曲げ荷重を受けます。

選択肢4. 両振り荷重は、向きと大きさが時間とともに変わる荷重である。

この記述は正しいです。

 両振り荷重とは、向きと大きさが時間の経過とともに変動する荷重を指します。動的な荷重の一種です。

選択肢5. クレーンのシーブを通る巻上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重がかかる。

この記述は正しいです。
巻上げ用ワイヤロープは、荷重を支えるための引張荷重と、シーブを通過する際に曲げられることで発生する曲げ荷重を受けます。

まとめ

クレーン部品にかかる荷重の種類を正確に理解することが重要です。正解は選択肢2で、選択肢2の記述は不適切です。クレーンの構造や荷重特性を正確に把握することで、適切な設計や運用が可能になります。

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