クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
原動機及び電気に関する知識 問9

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 原動機及び電気に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

電気計器の使用方法に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 回路計(テスター)では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最小レンジで測定する。
  • アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ調整ねじで指針を「0」に合わせる0点調整を行ってから測定する。
  • 電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定する。
  • 電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用する。
  • 電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により降圧した電圧を測定する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、電気計器の使用方法や接続方法に関する基本的な知識が問われています。それぞれの選択肢 の記述が正しいかどうかを判断し、不適切なものを特定します。

選択肢1. 回路計(テスター)では、測定する回路の電圧や電流の大きさの見当がつかない場合は、最初に測定範囲の最小レンジで測定する。

この記述は誤りです。 

回路計(テスター)では、測定する回路の電圧や電流の見当がつかない場合、最初に測定範囲の最大レンジで 測定するのが正しい手順です。最小レンジで測定を始めると、測定器が破損する可能性があります。

選択肢2. アナログテスターでは、正確な値を測定するため、あらかじめ調整ねじで指針を「0」に合わせる0点調整を行ってから測定する。

この記述は正しいです。 

アナログテスターで正確な値を測定するためには、測定前に調整ねじを使って指針を「0」に合わせる0点調整を行う必要があります。この作業を怠ると、測定値に誤差が生じる可能性があります。

選択肢3. 電流計は、測定する回路に直列に接続して測定し、電圧計は、測定する回路に並列に接続して測定する。

この記述は正しいです。 

電流計は、測定対象の回路に直列に接続し、電圧計は並列に接続します。この接続方法は、それぞれの計器の特性を活かした基本的な使用法です。

選択肢4. 電流計で大電流を測定する場合は、交流では変流器を、直流では分流器を使用する。

この記述は正しいです。 

大電流を測定する際には、交流回路では変流器(CT:Current Transformer)を、直流回路では分流器(シャ ント)を使用します。これらの補助機器は、計器への直接の大電流入力を防ぎ、安全かつ正確に測定するため に用いられます。

選択肢5. 電圧計で交流高電圧を測定する場合は、計器用変圧器により降圧した電圧を測定する。

この記述は正しいです。

交流の高電圧を測定する際には、計器用変圧器(PT:Potential Transformer)を使用して電圧を降圧し、その値を電圧計で測定します。この方法により、高電圧の安全な測定が可能となります。

まとめ

本問の正解は1番です。測定を開始する際には、最初に最大レンジを使用する必要があります。これにより、測定器の破損を防ぎつつ安全に測定が行えます。 他の選択肢は、それぞれ正しい記述であり、電気計器の基本的な使用方法を正確に説明しています。

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