クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問4

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

均質な材料でできた固体の物体の重心に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性は悪くなる。
  • 物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
  • 複雑な形状の物体であっても、物体の重心は、一つの点である。
  • 重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。
  • 水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、その物体は倒れる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、均質な材料でできた物体の重心に関する知識を問われています。それぞれの記述が正しいかどうかを確認し、不適切なものを特定します。

選択肢1. 直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性は悪くなる。

この記述は正しいです。 

直方体の物体では、重心の位置が高くなるほど重心が不安定になり、物体が傾いた際に倒れるリスクが高くなります。この記述は安定性に関する正しい知識を示しています。

選択肢2. 物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。

この記述は正しいです。 

物体を構成する各部分に作用する重力の合力の作用点を重心といいます。この定義は力学の基本的な概念に基づいており、正しい記述です。

選択肢3. 複雑な形状の物体であっても、物体の重心は、一つの点である。

この記述は正しいです。 

どのように複雑な形状であっても、重心は一つの点として存在します。ただし、その点が物体の内部にあるか外 部にあるかは形状によります。この記述は正確です。

選択肢4. 重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。

この記述は正しいです。 

重心は、物体の形状や質量分布に依存するため、物体の内部に存在するとは限りません。たとえば、中が空洞 のリング状の物体では重心が物体の外部に位置します。

選択肢5. 水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、その物体は倒れる。

この記述は誤りです。 

物体を傾けた際、重心からの鉛直線が底面を通る間は物体は安定しており、倒れることはありません。物体が倒れるのは、鉛直線が底面の外に出たときです。この記述は誤解を含むため不適切です。

まとめ

本問の正解は5番です。重心からの鉛直線が底面を通っている限り、物体は倒れません。この記述は誤りです。 他の選択肢は、重心に関する正しい知識を示しており、物体の形状や安定性について正確な理解を提供しています。

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