DDL Inc. の購買部の J. Thosten さんが Morgan さんに,
Morgan さんの会社の大阪物流拠点(Osaka Depot)における
Super Dental White という製品の在庫確認を行いました。
① the availability of the product ‘Super Dental White ---( 1 )--- your Osaka Depot
この抜粋部を超えてさらに読み進めていくと,
the non-availability of the same at your Saitama Depot
(貴社の埼玉物流拠点には Super Dental White の在庫がないこと)
という表現に行き当たります。
抜粋部はこの表現と対比して使われており
(the availability ⇔ the non-availability),この手紙(メール)は
「埼玉物流拠点では Super Dental White の在庫がないとのことですが,
大阪のほうはどう?」という問い合わせが第一目的であることが
分かります。したがって,前置詞は at Saitama Depot と同様,
at を使えば良いということになります。【4】番 が正解です。
ついでに,選択肢に登場した前置詞の
基本的イメージをおさらいしておきましょう。
to(1.)は ‘方向’ と ‘付着’ ,
by(2.)は ‘近接’ と ‘動作主’,
on(3.)は ‘接触’,
at(4.)は場所・時間を問わず ‘一点’ です。
抜粋部の訳:
「貴社の大阪物流拠点における製品 Super Dental White の在庫」
② Let me please remind ---( 2 )--- about the letter dated 20th May from your end
remind ‘人’ about〔of〕~「‘人’ に~のことを思い出させる」を
思い出しましょう。ここでは「5月20日付けの貴社からの手紙には
こう書いてありましたよね!」と ‘相手’ に思い出させたいわけで,
だから,与えられた選択肢はいずれも you に関連しています。
代名詞の場合,‘人’ のところにはもちろん目的格を
入れなければなりません。
一方,to などの前置詞(6.)は必要ないですし,
この手紙〔メール〕を書くことで
貴社(のMorgan さん)に「思い出させ」ているのは
私(= J.Thosten さん)であり,
再帰代名詞(yourself;5.)の出る幕もありません。
ということで,正解は【8】番 の you です。
抜粋部の訳:
「5月20日付けの貴社からの手紙について
あなたに思い出させていただきたい」
③ I would ---( 3 )--- it if you could make the dispatch from your Osaka Depot.
与えられた選択肢のうち,
appreciation(感謝,評価,審美眼;10.)と
appreciable(かなりの,感知可能な;11.)はそれぞれ
動詞 appreciate(~について感謝する,~の真価を認める;9.)の
名詞形と形容詞形であり,助動詞 would の直後に続くのはおかしいので
除外されます。残った2つの動詞 appreciate と
apply(~を当てはめる,~を適用する,~を申し込む;12.)のうち,
appreciate を空欄に入れると,
「貴社の大阪物流拠点からの発送が可能でしたら
ありがたいと思います。」
という,内容的に申し分ない文が出来上がります。
したがって,【9】番 が正解ということになります。
なお,ここの it は if 節の内容(you could make the dispatch …)を
指しています。
<その他の注意点>
・with reference to ~ 「~に関して」
・availability 「入手できること」「利用」
・Please let me know ~ 「~を知らせてください」
・at the earliest 「早くとも」「できるだけ早く」
ここでは後者の意味で使われており,
as soon as possible(ASAP)と言い換えることが出来ます。