Craig が Naomi に宛てて書いた別れの手紙〔メール〕です。
① I cannot continue this relationship ---(1)--- longer.
別れの手紙〔メール〕ですから,
「もはやこの関係を続けることは出来ない。」
という意味にすれば,内容に合致します。
選択肢のうち,any を入れれば,
not … any longer(もはや…ではない)というフレーズが
成立します。【4】番が正解です。
なお,手紙〔メール〕の下の方に出てくる not … any more も
not … any longer と同じ意味です。
他の選択肢の all(全部〔の〕;2.),some(いくらか〔の〕,少し〔の〕;3.),
little(ほとんど~ない;1.)の間には
all > some > little
の大小関係があります。また,形容詞 としての all と some は
数えられる名詞と数えられない名詞のどちらに対しても使えるのに対し,
(a) little は数えられない名詞にしか用いられません。
数えられる名詞に対しては,(a) little ではなく (a) few が用いられます。
some(3.)と any(4.)の使い分けについても注意です。
some は肯定文で用いられるのに対し,
any は否定文(not … any longer もそうですね)や疑問文で
用いられます。
② You know Naomi, this ---(2)--- the first serious relationship of my life and I really loved you so much …
各選択肢は次の通りです。
5. have to + be 動詞(has to be)
6. 現在(is)
7. 未来(will be)
8. 過去(was)
have to do には「~しなければならない」という
‘必要性・義務’を表現する場合と,
特に have to be の場合に「~に違いない」という
‘推量’を表す場合があり,
has to be(5.)を ---(2)--- に入れると
「これは私の人生で最初の真剣な関係でなければならず,
私は本当にあなたのことをとても愛した。」か
「これは私の人生で最初の真剣な関係に違いなく,…(以下同文)」という
ちょっと脅迫めいたり迫力に欠けたりする内容になります。
したがって,5. は最初から除外でき,
---(2)--- は基本的に時制の問題になります。
少なくとも Craig にとっては今まで真剣な付き合いであったわけで,
時制が未来という線は消すことが出来ます。
残るは this is … の現在と this was … の過去の2つですが,
別れを切り出す手紙〔メール〕であることと,
空欄の後に続く I really loved you の時制は過去になっていることから,
【8】番の過去にするとベターと判断します。
③ I hope you’ll take care of ---(3)--- …
これはイディオム問題です。
take care of ~ で「~の世話をする」「~のことを責任持って引き受ける」,
take care of oneself で「体を大事にする」「自分のことは自分でする」と
いう意味になります。oneself は再帰代名詞と言われるもので,
目的語が主語と同じものの場合に使う代名詞のことです。
状況に応じて,myself,yourself,himself,herself,
themselves,そして itself に変換します。
ここでは will take care of ~ の主語は you であることから
【10】番の yourself を入れれば,全体では
「私はあなたには自分を大切にして欲しいと思います。」という意味になり,
この手紙の内容にマッチした文が成立します。
その他の選択肢はそれぞれ次の通りです。
9. 所有格(your)
11. 主格・目的格(you)
12. 所有代名詞(yours)
<その他の注意点>
・I really loved you so much that I never thought that you can ever break my heart.
「私は本当にとてもあなたを愛していたので,
あなたが私を悲嘆に暮れさせるなんて思いもよらなかったです。」
so ~ that … は‘結果’を表すイディオムで,
「あまりに~なので…」という意味です。
・I don’t know why ~ 「なぜ~なのか分からない」
・used to do 「かつては~だった」
暗に「今はそうではない」と,現在の行動・状態とのギャップを
表現したいときに使う表現です。
問題文の I used to love you so much は
「かつてはあなたのことをとても愛していた(けれど今は愛がない)。」,
同じく we used to enjoy each other’s company a lot. は
「かつては逢瀬をとても楽しんだ(けれど今は一緒にいても苦しいだけ)。」
という言外の意味が含まれます。
・whenever 「~のときはいつでも」