Benda さんに資金援助を断られた Jeff Enke さんたちが
考え直して欲しいと Benda さんに手紙を出しました。
① the activity that we have planned to conduct ---( 1 )--- the next month
the next month(これからの1ヶ月)の前に空欄があることから,
適切な前置詞を選ぶ問題であると予想できます。
実際に,与えられた選択肢はいずれも前置詞です。
この空欄には「月」にまつわる前置詞が必要なので in を選びます。
正解は【2】番 です。
ここで各前置詞の違いについておさらいしておきます。
in は「月」以外に「午前・午後」や「季節」,「年」,「世紀」に対して
使用されます。ただし,「特定の日の午前・午後」については
on(3.)を用います。
例)on the morning of July 4th,1776(1776年7月6日の午前中に)
on はその他に「曜日」や「日付」に対して用いられます。
at(1.)は「時刻」に対して用いられます。
例)at 10:45(10時45分に),at midnight(真夜中12時に)
to(4.)は「時間の終点」に対して用います。
ちなみに,in は「~の間に」と訳せる場合が多いですが,
「~の後に」と訳せる場合が結構あります。
例)I’ll call you back in 30 minutes.
(30分後に折り返しお電話いたします。)
next month(来月)と in the next month(これからの1ヶ月で)の
違いについてもついでに触れておきましょう。
例えば今日が6月15日だったとしたら,
next month は7月のことを指しており,
in the next month は6月16日から7月14日まで
のことを指しています。
抜粋部の訳:「これからの1ヶ月で私たちが実施予定だった活動」
② reconsider your ---( 2 )--- of denial of financial aid to the activity
空欄 ---( 2 )--- は代名詞の所有格 your と 前置詞 of に
挟まれていますので,この空欄には名詞かそれに類する単語しか
入らないと予想できます。与えられた選択肢を見てみると
いずれも動詞 decide の関連語であり,
5. decidable [形]「決定可能な」
6. decidedly [副]「決定的に」「疑いなく」
7. decide [動]「~を決定する」
8. decision [名]「決定」「決意」「解決」
で,名詞は decision 以外にありません。
これを空欄に放り込んでみると,抜粋部は
「この活動に対する資金援助を拒否するという
あなたの決定を再考する」
という意味になり,手紙の内容に合います。
【8】番 が正解です。
なお,of denial of financial aid の最初の of は
‘同格の of’ と呼ばれるもので,
ここでは your decision(あなたの決定)の具体的内容を
of の目的語として表しています。
③ So here is a humble request once ---( 3 )--- for you to reconsider your decision.
once in a while(9.)で「時折」,
once again(10.)で「もう一度」,
once upon a time(11.)で「昔々」(昔話の始まりの語句),
once and for all(12.)で「今度限り」「最終的に」です。
あなたの決定を再考して欲しいと(to reconsider your decision)
慎ましやかなお願い(a humble request)をしているのですから,
空欄には again を入れて「もう一度」とするのが最も自然です。
【10】番 が正解です。
なお,この抜粋部は1つ前のパラグラフ(段落)の
We once again appeal to you to reconsider your decision of …
(私たちは…というあなたの決定を再考していただけないかと
あなたにもう一度懇願いたします)
の言い換えであることを申し添えておきます。
抜粋部の訳:
「このため,あなたの決定を再考していただけないかという
慎ましやかなお願いをここにもう一度いたします。」
<その他の注意点>
・financial support,financial aid,financial help 「資金援助」
英語では1つの文章内でずっと同じ表現を用いず,
似たような意味の表現を使って
言い換えるのが好まれます(パラフレーズ)。
・We are just stunned … ≓ We are just shocked …
・you gave us your nod for the same
「このことに対してあなたは承認してくださいました」
give ’人’ one’s nod for ~ で「~に関して人に承認を与える」。
nod は「うなづくこと」。「承認」ということですね。
the same はここでは「活動計画」を指しています。
・appeal to ‘人’ to do 「‘人’ に~するよう訴える〔懇願する〕」
・such backing out of words will cost us huge loss
「そのような規約違反をされますと,
私たちは大損失を被ることになります。」
back out of words で「約束を取り消す」。
上では動名詞化して使われています。
cost O1(人) O2(金額など) は「O1にO2を負わせる」,
「O1にO2を支払わせる」。第4文型です。
・be optimistic of ~ 「~について楽観視する」
・make a contribution to making the activity a remarkable one
「この活動が注目に値するものとするのに貢献する」
make a contribution to doing で「~するのに貢献する」。
to のあとが動名詞であることに注意してください。
また making the activity a remarkable one は
第5文型で make O C(OをCにする)です。
remarkable は「注目に値する」「目立った」。