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あん摩マッサージ指圧師の過去問 第24回(2016年) 午後 問25

問題

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次の文で示す経脈の病証はどれか。

「65歳の女性。3週間前から全身の倦怠感がある。胸が苦しくて、みぞおちの痛みがあり、腹の膨満感がある。下肢内側に腫れを認め、足の母指が動かしにくい。」
   1 .
肝経
   2 .
心経
   3 .
脾経
   4 .
腎経
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問25 )
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この過去問の解説 (3件)

3
正答 3

十二経脈の病証に照らし合わせると
設問は足太陰脾経の病証となります。

具体的な十二経脈の病証は下記の通りです。

手太陰肺経:
上肢前面外側痛、手掌の火照り
咳嗽、息切れ

手陽明大腸経:
上肢外側痛、喉の腫れ、示指痛
歯痛、鼻出血

足陽明胃経:
顔面、前頸部、前胸腹部、下肢前面、足背痛
躁鬱状態、鼻出血、消化器の異常

足太陰脾経:
下肢内側痛、母趾麻痺、前胸部、心窩部、腋窩の圧迫感
腹部膨満感、全身倦怠感、嘔吐、下痢

手少陰心経:
心臓痛、上肢前面内側痛
喉の渇き、脇痛

手太陽小腸経:
頚の腫れ、上肢後面内側痛
喉顎の腫れと痛み、難聴

足太陽膀胱経:
頭頂部後頭部痛、体幹と下肢後面痛、小趾麻痺
脊柱、眼の痛み、鼻出血、痔

足少陰腎経:
大腿内側の痛み、口腔、咽頭の炎症
空腹だが食欲不振、黒ずんだ顔、呼吸が苦しい

手厥陰心包経:
心臓部痛、腋、上肢、手掌の腫れや痛み
胸苦、顔色赤、精神不安定

手少陽三焦経:
耳後から上肢後面痛、薬指の麻痺
咽頭喉頭炎

足少陽胆経:
目尻から体幹、下肢外側の痛み、第四趾麻痺
口苦、ためいき

足厥陰肝経:
疝気(男)下腹部膨満感(女)尿閉、季肋部の腫れ
嘔吐、ひどい下痢、口喝

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0

65歳の女性は、

3週間前から全身の倦怠感がありました。

胸が苦しい、みぞおちの痛み、

腹部膨満感があり、下肢内側の腫れと、

足の母指が動かしにくい状況でした。

選択肢1. 肝経

肝経の病証では、

足の第1指から、下腿内側、大腿後面、

鼠径部、側腹部、季肋部にかけての

症状などがみられます。

選択肢2. 心経

心経の病証では、

腋窩から、上腕、前腕を経て、

手の第5指にかけての症状などが

みられます。

選択肢3. 脾経

脾経の病証では、

足の第1指から、下腿内側、大腿内側、

鼠径部、側腹部、季肋部、前胸部、

腋窩にかけての症状などがみられます。

女性の症状から、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 腎経

腎経の病証では、

足底から、下腿内側、大腿内側、下腹部、

臍、頸部にかけての症状などがみられます。

まとめ

経絡病証では、

経絡に沿った症状のほか、

関連する部位の症状に焦点をあてています。

0
正解は3です。

3:胸痛、心下部痛、下肢内側に腫れ、足の母指の動かしにくさなどの病証から脾経が考えられます。

1:肝経の病証は、下腹部膨満感(女)、腰痛、季肋部の腫れなどです。
よって誤りです。

2:心経の病証は、心臓部痛、上肢前面内側の痛み、手掌のほてりと痛みなどです。よって誤りです。

4:腎経の病証は、腰部、大腿内側の痛み、冷え、痺れ、足底のほてりなどです。よって誤りです。

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