あん摩マッサージ指圧師の過去問 第25回（2017年） 午前 問50

心原性浮腫は心疾患によりみられ以下の様な症状があります。
　・呼吸困難
　・静脈怒張
　・チアノーゼ
　・下肢のむくみ（高度になると顔面や全身のむくみも現れます）


１、２　腎性浮腫
　　基本的に尿蛋白、血尿、高血圧を伴います。
　　ネフローゼ症候群では高度の全身浮腫がみられます。
　　腎炎の時は、上眼瞼など顔面から出現しやすいです。

３　発赤、熱感、疼痛
　　「炎症の５徴」、発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害の一環で出現します。
　　急性炎症などでみられます。

心臓性浮腫は右心室の心不全が原因となります。

右心室が機能しないと静脈が滞りまず心臓が一番遠い下肢に浮腫が見られます。

1 . 顔面、特に上眼瞼に出現する。
顔面や上眼瞼などから浮腫の出現がある場合は腎性浮腫、とくに腎炎が考えられます。

2 . 全身性に高度の浮腫をきたす。
高度の浮腫が全身に出現する場合は腎性の浮腫、特にネフローゼ症候群の特徴的な物はとなります。

3 . 発赤、熱感、疼痛を伴う。
発赤、熱感、疼痛を伴う浮腫は、炎症性（アレルギー、血管炎など）の浮腫が考えられます。

4 . 下肢に出現する傾向にある。
心臓性浮腫の初期には下腿やくるぶしに生じるため、正答となります。
また、胸水や腹水として貯留する場合もあります。