尺骨神経は、腕神経叢のうち、
内側神経束に由来する神経です。
尺骨神経は、内側神経束から分かれています。
腕神経叢の外側神経束からは、
外側胸筋神経と筋皮神経が分枝します。
尺骨神経は、
上腕骨内側上顆の後面を通っています。
橈骨神経は、
上腕骨橈骨神経溝に沿って
上腕骨の背面をまわり、
上腕骨遠位1/3のところで前面に出てきます。
尺骨神経は、上腕では、内側をとおり、
上腕骨内側外顆の上後方にある尺骨神経溝を経て、
ギヨン管を通過します。
手根管を通る神経は、正中神経です。
手の骨間筋は、
手指の動きをコントロールする筋で、
背側骨間筋と、掌側骨間筋があります。
尺骨神経が支配していますので、
これが正解であると考えられます。
腕神経叢に由来する神経と、
支配する筋について振り返っておきましょう。
1．腕神経叢の外側神経束から分かれる。
尺骨神経は腕神経叢の内側神経束から分かれる枝です。
2．上腕骨内側上顆の前面を通る。
上腕骨内側上顆の後面を通ります。
3．手根管を通る。
尺骨神経が通る手根部の管は尺骨神経管（ギヨン管）となります。
手根管を通る神経は正中神経です。
4．手の骨間筋を支配する。
尺骨神経は手の骨間筋（掌側骨間筋・背側骨間筋）を支配しているため、正答となります。
