問題
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ヒポクラテス顔貌がみられるのはどれか。
1 .
うつ病
2 .
パーキンソン病
3 .
クッシング症候群
4 .
がんの末期
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午前 問49 )
疾患により、
特徴的な顔貌がみられることがあります。
うつ病は、
気分の落ち込みや食欲低下などがみられる、
気分障害のひとつです。
表情が乏しくなる、暗くなる、
ぼんやりするなど、
抑うつ顔貌といわれる表情がみられます。
パーキンソン病は、
中脳にある黒質のドーパミンが
欠乏することにより生じる疾患です。
うつ病のように、
表情が乏しくなるなどの変化があるほか、
瞬きが減り、目より下の顔面が少なくなる、
顔面の脂が多くなるなどの特徴がある顔貌と
なります。
このような、
パーキンソン病に特徴的な顔貌は、
仮面様顔貌とよばれています。
クッシング症候群は、
副腎から分泌されるコルチゾルの作用が
過剰になる疾患です。
脂肪がつきやすくなるなどの症状がみられ、
顔は丸くなりがちであり、
その様子は満月様顔貌とよばれています。
がんの末期では、
食欲低下や代謝の異常などにより、
骨格筋の減少を伴う体重減少がみられ、
目や頬がくぼんで表情が乏しくなってきます。
この顔貌は、
ヒポクラテス顔貌とよばれていますので、
これが正解であると考えられます。
視診では、表情や身体機能の状態などを
意図的に観察します。
ヒポクラテス顔貌は、長期疾患の後に死期の近い患者に浮かぶ、くぼんだ眼・頬とこめかみのへこみ・弛緩した唇・鉛様の顔色などの顔貌です。
1.うつ病は、顔の表情が乏しくなります。
2.パーキンソン病は、仮面様顔貌が見られます。
3.クッシング症候群は、満月様顔貌が見られます。
4.がんの末期は、ヒポクラテス顔貌がみられ、正答となります。