あん摩マッサージ指圧師の過去問 第28回(2020年) 午前 問39
この過去問の解説 (3件)
梗塞は動脈や静脈の末端部に血液が閉塞し、その血管の支配領域で虚血が起きて、酸欠が起こりその細胞が壊死してしまうものです。
中でも多いものが貧血性梗塞と出血性梗塞となります。
【貧血性梗塞を起こしやすい臓器・組織】
・脳
・心筋
・脾臓
・腎臓
【出血性梗塞を起こしやすい臓器・組織】
・肺(肺動脈、気管支動脈)
・肝(肝動脈、門脈)、
・小腸、大腸などの腸管(多くの腸管膜動脈枝が吻合する)
・生殖器(睾丸、卵巣)
肺は、出血性梗塞を起こしやすくなっているため、正答となります。
心臓の心筋などでは貧血性梗塞を起こしやすくなっています。
腎臓では貧血性梗塞を起こしやすくなっています。
脾臓では貧血性梗塞を起こしやすくなっています。
梗塞の肉眼的所見として、貧血性梗塞(白色梗塞)と出血性梗塞(赤色梗塞)があります。
貧血性梗塞とは、塞栓により血管が詰まった状態の梗塞ですが、
出血性梗塞とは、詰まった血管の、阻血状態となった血管が脆くなり、再び血流が再開した時に、その脆くなった血管部分から出血したものをいいます。
貧血性梗塞は、脳や心臓、腎臓、脾臓でみられ、
出血性梗塞は、肺や、肝臓、腸管などでみられます。
正解です。
肺は出血性梗塞を最も起こしやすい臓器となります。
間違いです。
心臓は出血性梗塞ではなく、貧血性梗塞を起こしやすいです。
間違いです。
腎臓も、出血性梗塞ではなく、貧血性梗塞になります。
間違いです。
脾臓も、出血性梗塞ではなく、貧血性梗塞です。
梗塞は、血管が詰まり、血液が届かないことにより、
組織が壊死した状態です。
出血性梗塞(赤色梗塞)は、
梗塞を起こした部位に出血を伴う梗塞です。
また、貧血性梗塞(白色梗塞)は、
梗塞に伴う出血が少ない梗塞です。
肺では、出血性梗塞を生じやすいため、
これが正解であると考えられます。
心臓では、
貧血性梗塞を生じやすいとされています。
腎臓では、
貧血性梗塞を生じやすいとされています。
脾臓では、
貧血性梗塞を生じやすいとされています。
肺、腸、精巣、卵巣のような、
血管の二重支配を受けている臓器は、
出血性梗塞を起こしやすいといわれています。
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