あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問8
この過去問の解説 (3件)
正解は4です。
1、骨密度
骨密度が重要項目となる診断は、骨粗鬆症などです。
2、体重
体重はメタボリックシンドロームの診断基準項目には含まれません。
体重は、体格や骨格などにより個体差が大きく、一般的な基準が定められることはありませんが、各個人の体重の変化は、肥満や病気に関連する判断材料として着目される場面も多く、重要な項目となります。
3、飲酒歴
飲酒歴が重要項目となる診断は、アルコール性肝炎などです。
4、空腹時血糖
メタボリックシンドロームは、ウエスト周囲径が基準を上回っている、且つ、「血圧・空腹時血糖値・脂質」の3つのうち2つ以上が基準値から外れた場合に診断されます。よってこれが正解です。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中などのリスクを高めます。
日本では、ウエスト周囲系が基準(男性85cm・女性90cm)以上で、かつ「高血圧・高血糖・脂質代謝異常」のうち2つ以上が該当することで、メタボリックシンドロームと診断されます。
骨密度は骨粗鬆症の診断基準となり、メタボリックシンドロームには含まれません。
体重はメタボリックシンドロームの診断基準には含まれませんが、肥満度を表すBMI計算は体重と身長から算出されます。
飲酒歴はアルコール性肝障害などの診断基準となります。
正解です。空腹時血糖は、メタボリックシンドロームの診断基準のひとつとなり、空腹時血糖110mg/dl以上を高血糖としています。
1 .骨密度は、骨粗鬆症の診断基準に含まれます。
2 .体重は、BMI算出のためのものであり、BMIは肥満の判定基準となります。
18.5未満が「低体重(やせ)」
18.5以上25未満が「普通体重」
25以上が「肥満」です。
肥満はその度合いによって「肥満1」から「肥満4」に分類されます。
3 .飲酒歴は、生活習慣で問われますが、主にアルコール性肝障害の診断基準になります。
4 .空腹時血糖は、メタボリックシンドロームの診断基準であり、正答となります。
メタボリックシンドロームの診断基準は以下となります。
必須項目
・ウエスト周囲径
男性 ≥ 85cm
女性 ≥ 90cm
選択項目(以下の内2点が当てはまる場合)
・脂質
高トリグリセリド血症 ≥ 150mg/dL
または
低HDLコレステロール血症 < 40mg/dL
・血圧
収縮期(最大)血圧 ≥ 130mmHg
または
拡張期(最小)血圧 ≥ 85mmHg
・血糖値
空腹時高血糖 ≥ 110mg/dL
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