問題
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下肢の関節で関節唇を有するのはどれか。
1 .
股関節
2 .
膝関節
3 .
脛腓関節
4 .
距腿関節
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問15 )
関節唇は球関節に存在し、関節窩の大きさ・深さを増す作用があります。
1 .股関節は球関節であり、正答となります。
2 .膝関節は、顆状関節です。
3 .脛腓関節は、平面関節です。
4 .距腿関節は足関節とも呼ばれ蝶番関節です。
関節唇とは、関節のまわりに付着している軟骨状組織で、肩関節や股関節に存在します。接触面積を広げ、関節の安定性を向上させる役割があります。
正解です。股関節は関節唇を有する、臼状関節となります。
膝関節に関節唇はなく、半月板や側副靭帯などを有します。
脛腓関節は関節唇を有しません。
距腿関節は関節唇を有しません。
正解は1です。
関節唇は、線維軟骨の一つです。
関節窩を縁取るように存在し、関節窩に収まる骨頭を安定させる役割があります。
1、股関節は、骨盤にある寛骨臼とその窪みにはまる大腿骨頭の関節を指します。
股関節は可動域が広く、多様な動きが可能であるため安定性に欠けますが、それを補うように関節唇が存在し、関節の安定を保っています。
可動域は屈曲・伸展で -130°~30°、外転・内転で -45°~30°、外旋・内旋で-50°~45°です。
2、膝関節は、大腿骨と脛骨の関節です。
可動域は屈曲と伸展で -140°~0°、内旋と外旋は完全な伸展状態でなければ -30°~45°の動きが可能です。
3、經腓関節は、脛骨と腓骨の半関節です。
強固な靭帯がつなぐ半関節であり、僅かな可動しかしません。
4、距腿関節は、脛骨と腓骨、そして距骨の関節であり、足首にあたります。
可動域は底屈・背屈で -50°~25°、横足関節と距骨下関節と連動して、わずかに内反と外反が出来ます。