問題
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糖質のエネルギー代謝過程として誤っているのはどれか。
1 .
解糖系
2 .
クエン酸回路
3 .
β酸化
4 .
電子伝達系
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問25 )
正解は3です。
糖質のエネルギー代謝は「解糖系→クエン酸回路→電子伝達系」から成り立ちます。
1、解糖系は、嫌気性反応であり、グルコース(糖質)をピルビン酸へと代謝する過程でエネルギーが生成されます。
2、クエン酸回路では、ピルビン酸がアセチルCoAとなって回路に入り、二酸化炭素と水素に分解する過程でエネルギーが生成されます。
3、β酸化は、脂肪酸のエネルギー代謝ですので、糖質のエネルギー代謝過程には当てはまりません。
4、電子伝達系では、クエン酸回路で発生した水素が水素イオンと電子に分かれ、水素イオンと酸素が水へと結合する過程でエネルギーが生成されます。
糖質のエネルギー代謝は、
・解糖系
細胞質基質で行われる
嫌気性(無酸素)の反応で、
グルコース1つからピルビン酸2つを作り、
2ATPが産生されます。
・クエン酸回路
ミトコンドリアのマトリックスで行われる
好気性(有酸素)反応で、
ピルビン酸から変化した、アセチルCoA(アセチル補酵素A)によって、
2ATPが産生されます。
・電子伝達系
ミトコンドリアのクリステ(内膜)で、行われる
好気性(有酸素)反応で、
36ATP(38の場所もあり)が産生されます。
の、3つになります。
脂質のエネルギー代謝です。
1 .解糖系は、グルコース(糖質)が細胞内でピルビン酸に変化する働きです。
2 .クエン酸回路は、グルコースから変化したピルビン酸がアセチルCoAとなってクエン酸回路へ入り、ATPを産生します。
3 .β酸化は脂質である脂肪酸が、アセチルCoAに変化するときに起こる酸化作用です。
糖質のエネルギー代謝ではないので正答となります。
4 .電子伝達系は、クエン酸回路からの続きで、O2を使ってATPを生成する過程となります。