あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問26
この過去問の解説 (3件)
正解は4です。
1、バソプレシンは体内水分を調節するホルモンです。体内に水分が少ない時に分泌され、尿の生成時に水分を再吸収する働きがあるので、バソプレシン分泌が増加すると尿量は減少します。
2、アルドステロンは電解質や水分を調節するホルモンです。体内の電解質と水分が少ない時に分泌され、尿の生成時に電解質と水分を再吸収する働きがあるので、アルドステロンの分泌が増加すると尿量は減少します。
3、血液量が減少すると、体内の電解質と水分が排出されるのを抑制するためにアルドステロンやバソプレシンなどのホルモンが分泌され、尿量は減少します。
4、血漿浸透圧が低下すると、視床下部がそれを検知してバソプレシンの分泌を抑制します。バソプレシンが抑制されると水分の再吸収が抑制されるため、尿量が増加します。
バソプレシン(抗利尿ホルモン)は、
脳の下垂体後葉から分泌される、
尿細管における水の再吸収を促して、尿量を減少させるホルモンです。
また、アルドステロンは、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)のうちの鉱質コルチコイド(ナトリウムやカリウムの調節)で、
血管内のナトリウム濃度を上昇させる働きがあります。
血管内のナトリウム濃度が上がると、血液が濃くなり(血漿浸透圧上昇)
血管内に、組織液中の血漿が引き込まれて、
血管がパンパンになり、
血圧が上昇します。
因みに、
アルドステロン過多の疾患として、
原発性アルドステロン症があります。
「浸透圧」とは、水を引き込む圧力です。
血漿浸透圧では、
血管内が濃くなれば、血漿浸透圧が上がり、
血管内が薄くなれば、血漿浸透圧は下がります。
血漿浸透圧が低下すると、血管内の血漿が組織液中に入ってくるので、尿量は増加します。
バソプレシンは、抗利尿ホルモンです。
尿量は減少します。
血管内のナトリウム濃度が上がり、それを薄めるために、
血漿が血管に流入してくるので、尿量は減少します。
脱水となるので、尿量は勿論、減少します。
正解です。
1 .バソプレシン分泌の増加
バソプレシン濃度が増加すると尿の再吸収が促進され、尿量は減少します。
2 .アルドステロン分泌の増加
アルドステロン濃度が増加すると、ナトリウムイオンの再吸収が促進され、尿量は減少します。
3 .血液量の減少が起きた場合、心肺部圧受容器によって感知され、水分減少を補うためにバゾプレッシンの分泌が増加し、尿量は減少します。
4 .血漿浸透圧の低下が起こると、バソプレシンの分泌が抑制されることによって尿量は増加するため、正答となります。
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