あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問31
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
1、川崎病
後天性の心疾患であり、乳幼児によく見られます。唇の発疹や充血のほか、発熱や発疹など全身性の症状も出現します。
2、糖尿病
血糖値が慢性的に高い値を示す状態の病気です。喉の渇きや倦怠感の他、血中に飽和した糖が血管を傷つけることで二次的に腎不全や末梢神経障害など全身性の症状が出現します。
3、白内障
目のレンズである水晶体が濁ることで視力低下をきたす病気です。年齢とともに進行する局所性疾患です。
4、アミロイドーシス病
アミロイドと呼ばれる線維状の異常タンパク質が体のあらゆる器官に沈着する病気です。沈着する内臓器官によって症状は異なり、腎不全や不整脈など、全身性の症状が出現します。
疾患を局所的なのか、
全身性のものなのかに分けて考えられれば
解答は容易です。
白内障は、水晶体の混濁による視力障害の、局所的な疾患です。
川崎病は、急性熱性の、
皮膚粘膜リンパ節症候群です。
主な症状として、
発熱、四肢末端の紅斑や浮腫、結膜充血、いちご舌、頚部リンパ節腫脹などがあります。
アミロイドーシス病は、
細胞外にアミロイドが沈着する代謝病で、原因は不明です。
主な症状として、
巨舌、下痢、便秘、関節症状、末梢神経障害、肝脾腫、紫斑などがあります。
1 .川崎病は、乳幼児に好発する血管に炎症が起きる疾患で、全身性のものです。
2 .糖尿病は、成人病に属するインスリン作用不足によって生じる慢性の高血糖が続く症状で、全身性のさまざまな合併症が起きる疾患です。
3 .白内障は、水晶体がさまざまな原因で混濁する、局所性疾患であり、正答となります。
4 .アミロイドーシスは、アミロイドと呼ばれる異常蛋白質が全身の多くの脳・神経・臓器に沈着してしまい、機能障害を起こす疾患の総称であり、全身性のものです。
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