美容師の過去問 第38回 感染症 問12
この過去問の解説 (4件)
正解は4です。
HIV(エイズウイルス)によって起こる感染症「後天性免疫不全症候群(エイズ)」の主な感染経路は「性行為による感染」、「血液を介した感染」、「母子感染」の3つです。
1は該当しません。
C型肝炎ウイルスによる感染症「C型肝炎」は、安全ではない注射器の使用や輸血、血液製剤など血液を介して感染します。
2も該当しません。
O157などの腸管出血性大腸菌による感染症「腸管出血性大腸菌感染症」は、飲食物を介する経口感染が主な感染経路です。
3も該当しません。
麻しんウイルスによる感染症「麻しん」は、「空気感染」、「飛沫感染」「接触感染」が主な感染経路です。
4が該当します。
1 後天性免疫不全症候群(エイズ)は、主に性的感染、血液感染、母子感染となっています。
2 C型肝炎は、主に血液を介して感染します。
3 腸管出血性大腸菌感染症は、腸管出血性大腸菌によって汚染された食材や水分を経口摂取することによる経口感染です。
答えは4です。
1、
【後天性免疫不全症候群(エイズ)】とは、
病原体は、ヒト免疫不全ウイルスで、免疫細胞に感染します。
感染経路は性感染、母子感染、血液感染があります。
潜伏期間は2~4週間で風邪に似た症状が出ますが、その後症状は落ち着き、5~10年間無症状期間を経て、免疫力低下症状が出ます。
よって、飛沫感染ではありません。
2、
【C型肝炎】とは、
病原体は、C型肝炎ウイルスで起こるウイルス性肝炎です。
感染経路は、血液感染です。
C型肝炎ウイルスに感染すると、自覚症状が少なく、慢性的な肝炎になります。
倦怠感や上腹部満腹感などの自覚症状が出る頃は、症状がとても進行しています。
よって、飛沫感染ではありません。
3、
【腸管出血性大腸菌感染症】とは、
病原体は、Oー157などの腸管出血性大腸菌です。
食中毒の一つです。
有害な大腸菌を病原性大腸菌といい、非常に強い毒素のベロ毒素を作る病原性大腸菌を、腸管出血性大腸菌と言います。
感染経路は、経口感染です。
潜伏期間は、2~8日間です。
症状は、軽度の下痢、激しい腹痛、水様便、血便です。
よって、飛沫感染ではありません。
4、
【麻しん】とは、
別名、はしか、と呼びます。
病原体は、麻しんウイルスです。
感染経路は、接触感染、飛沫感染、空気感染があります。
麻しんウイルスに感染すると、約10~12日間の潜伏期間ののち、風邪と似た症状が出て、その後、全身に発疹が出ます。
よって、飛沫感染なので、これが正解になります。
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