二級ボイラー技士の過去問 平成30年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問2

1.正解です。
蒸気ボイラーの容量は、最大連続負荷の状態で、１時間に発生する蒸発量又は、換算蒸発量で示されます。

2.正解です。
記載の通り、蒸気の発生に要する熱量は蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なります。

3.誤っています。
換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、100°Ｃの水を蒸発させて100°Ｃの飽和蒸気とする場合の熱量で除したものです。

4.正解です。
ボイラー効率とは全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいいます。

5.正解です。
ボイラー効率の求め方は、下記になります。
ボイラー効率=実際蒸発量×(発生蒸気の比エンタルピ-給水の比エンタルピ)×100/毎時燃料消費量×燃料低発熱量

1　蒸気ボイラーの容量（ 能力 ）は、最大連続負荷の状態で、１時間に発生する蒸発量で示されます。

2　蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なります。

3　換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、100°Ｃの水を蒸発させて100°Ｃの飽和蒸気とする場合の熱量で除したものです。

4　ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいいます。

5　ボイラー効率を算定するとき、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用います。

正答は「３」です。

設問は、ボイラの容量及び効率について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

　１．蒸気ボイラーの容量（ 能力 ）は、最大連続負荷の状態で、1時間に発生する蒸発量（㎥/ｈ）で示されます。

　２．所定圧力の蒸気の発生に要する熱量は、必要な蒸気発生量や蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なります。

　３．換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、100°Ｃの水を蒸発させて100°Ｃの飽和蒸気とする場合の熱量（蒸発潜熱）で除したものです。

　４．ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいいます。

　５．ボイラー効率を算定するとき、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用います。

以上の説明により、選択肢３が誤っていることがわかります。

正答は「３」です。