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中小企業診断士の過去問 平成27年度(2015年) 経営情報システム 問1

問題

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コンピュータは、業務に必要な各種の周辺装置を直接あるいはネットワーク経由等で接続して利用する。周辺装置を選択する場合は、各装置の特性を理解した上で、業務に適した装置を選択する必要がある。
周辺装置の特性に関する記述として最も適切なものはどれか。
   1 .
外部記憶装置として利用される磁気ディスクは製造後にフォーマットを行わなければ利用できないが、SSDはフォーマットが不要でホットスワップ機能のもとでのディスク交換に向いている。
   2 .
カラープリンタで画像を印刷する場合は、画像のベクターデータとともに、XGA、WXGA等の解像度に関する情報がプリンタへと指示されるので、パラレルインタフェースが使用されている。
   3 .
業務用のハンディターミナルに搭載されることの多い抵抗膜方式のタッチパネルは、スマートフォンに搭載されている静電容量方式のパネルと比べ、ペンや手袋等をしていても反応し、耐久性能や耐衝撃性能が優れている。
   4 .
有機ELディスプレイは有機EL素子自体が発光する特性を利用し、高輝度でコントラストが高く鮮明な表示が可能で、バックライトが不要なので消費電力も少ない。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成27年度(2015年) 問1 )
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この過去問の解説 (2件)

14
1.✕:SSDもフォーマットが必要なため誤りです。
2.✕:印刷時にプリンタに指示される情報ではないため、誤りです。
3.✕:カーナビなどで使われており、耐久性能・耐衝撃性は低いです。
4.◯:正解です。
自身で発光し、消費電力や視認性で優れています。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

正解は、「有機ELディスプレイは有機EL素子自体が発光する特性を利用し、高輝度でコントラストが高く鮮明な表示が可能で、バックライトが不要なので消費電力も少ない。」です。

【基礎知識】

周辺機器に関する知識問題です。

各選択肢の中で具体的に説明を加えます。

選択肢1. 外部記憶装置として利用される磁気ディスクは製造後にフォーマットを行わなければ利用できないが、SSDはフォーマットが不要でホットスワップ機能のもとでのディスク交換に向いている。

誤り。

フォーマットとは、補助記憶装置などを使う機器に合わせて管理する領域を設定する作業です。いわば目次を作る作業で、SSDだろうと、HDDだろうと必要な作業になります。

ホットスワップとは、通電したまま機器を取り換えることができる機能で、ホットプラグとも言います。HDDでもSSDでも対応しているものがあります。特に遮断できないようなシステムなどの場合に必要になります。

選択肢2. カラープリンタで画像を印刷する場合は、画像のベクターデータとともに、XGA、WXGA等の解像度に関する情報がプリンタへと指示されるので、パラレルインタフェースが使用されている。

誤り。プリンターへの送信データ等に関係のない情報になります。

〇画像のデータ形式はラスタ形式とベクタ形式に分かれます。

ラスタ形式:点で画像を表したもの。主な形式はJPEG、GIF、TIFF、PNGなど。拡大すると点の配置にゆがみが出て、画像が劣化する。

ベクタ形式:数式で線を作り、画像を表す。主な形式はSVG、PDFなど。線であり、拡大してもゆがみが出ずに画像が劣化しないが、複雑な図形には数式で表しづらく、適さない。

特段どちらのデータでないとプリンタに出力できないということはありませんが、上記のような特徴があります。

〇ディスプレイの解像度を表すのに、以下の種類があります。これらは、ドット数とアスペクト比(縦×横) の比率で分類されます。

 XGA・・・ドット数(横、縦):1,024、768 アスペクト比 4:3

 WXGA・・ドット数(横、縦):1,280、800 アスペクト比 16:10 ※Wはワイドのこと

 FHD・・・ドット数(横、縦):1,920、1,080 アスペクト比 16:9 ※FullHD

 4K・・・ドット数(横、縦):3,840、2,160 アスペクト比 16:9

〇データ転送形式

パラレル(複数の信号線でデータ転送)とシリアル(1本の信号線でデータ転送)

以前は同時に多くの情報を送れるとパラレルがプリンターでも主流でしたが、複数の信号線を通るデータのタイミングを合わせることなどが遠距離化していくデータ通信に合わず、現在はシリアル形式での転送を早くすることを進めています。USBなどがシリアルです。

選択肢3. 業務用のハンディターミナルに搭載されることの多い抵抗膜方式のタッチパネルは、スマートフォンに搭載されている静電容量方式のパネルと比べ、ペンや手袋等をしていても反応し、耐久性能や耐衝撃性能が優れている。

誤り。耐久性に優れているのはスマホ等で用いられている静電容量方式になります。

〇タッチパネルの代表的な方式は①投影型静電容量方式、②抵抗膜方式、③赤外線遮断方式、④超音波表面弾性波方式の4種類あります。

① 投影型静電容量方式

人の体には水分があり電気を通すという性質を利用した方法です。電気の変化が起こることで位置が特定されます。つまり指先の電気に反応するため、複数個所をタッチしても反応するマルチタッチに対応しています。また指が完全に触れていなくても反応するため、フリックなどの操作についていくことができます。また、表面がガラスで耐久性が高いといったメリットがあります。

一方で、電気を通さないペンなどは使えないといったデメリットがあります。

② 抵抗膜方式

画面→上電極膜→スペース→下電極膜→基盤という構造になっており、押した際に上下の電極膜が接触することで位置を特定します。初期のスマホなどに利用されてきた方式です。電気を通さないものでも操作できますし、ほこりや水滴などの影響を受けにくい特徴があります。そのため、医療用や製造現場などにも使われます。

ただ、電極膜を2枚重ねるため、画面の透過度が下がってしまうことや耐衝撃性に劣るといったデメリットがあります。

③ 赤外線遮断方式

パネルの周囲に赤外線が照射されており、それを指などが遮断することで位置を特定します。画面は全くタッチパネルの構造に関係ないため、画面を薄く、透過度高くすることができます。ガラスを厚くすることもできるため、防犯上必要なATMなどにも使われています。

一方でフレームは熱くならざるを得ず、また太陽などの影響を受けやすいというデメリットがあります。

④ 超音波表面弾性波方式

赤外線遮断方式と構造は似ているのですが、赤外線ではなく超音波で位置を特定します。指などが触れると超音波がその部分から弱まり、その電波の弱まりで位置を把握します。赤外線遮断方式同様、画面は視認性に優れ、傷などがついても使用できます。

選択肢4. 有機ELディスプレイは有機EL素子自体が発光する特性を利用し、高輝度でコントラストが高く鮮明な表示が可能で、バックライトが不要なので消費電力も少ない。

正しい。画面の仕組みには、大きく液晶タイプと有機ELタイプがあります。

有機ELは有機物を使用した自然光方式になります。電圧がかかると発行する有機物を使って画面を作り出します。

一方、液晶はバックライトで照らして光を調整して画面を作り出します。

よって、液晶は黒(色がない)の表現が光の調整で作るため、有機ELよりもきれいに出ないことや、バックライトが必要なため、薄型に限界があるなどのデメリットがあります。ただし、長時間の映写が可能であるといった点がメリットです。

一方で有機ELはバックライトが要らず、薄型(最近は湾曲したものもある)ができ、省電力であるほか、黒が鮮やかといったメリットがありますが、焼けたりするため、同じ画面を出し続けるPCの画面には向かないといったデメリットがあります。

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