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中小企業診断士の過去問 平成28年度(2016年) 経済学・経済政策 問18

問題

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いま、ある合理的個人が、限られた所得の下で2つの財(X, Y)を需要する状況を考える。2つの財の需要量は、それぞれDXおよびDYと表記し、財Xの価格をPXと表記する。
下図は、予算制約線1と無差別曲線1が点Aで接する状況から、他の条件を一定としてPXのみが下落し、予算制約線2と無差別曲線2が点Bで接する状況へと変化した様子を描いたものである。この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってDXを減少させた。上図では、代替効果よりも所得効果が大きいため、財Xはギッフェン財の性質を示している。
b  財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってもDXを増加させた。上図では、代替効果と所得効果がともにDXを増加させていることから、財Xはギッフェン財の性質を示している。
c  財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗代替財であることを示している。
d  財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗補完財であることを示している。
問題文の画像
   1 .
aとc
   2 .
aとd
   3 .
bとc
   4 .
bとd
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成28年度(2016年) 問18 )
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この過去問の解説 (1件)

2

ギッフェン財(aとb)、及び代替材と補完財(cとd)の知識を問う問題です。

aとbは、選択肢の前半部分はDXの増減の違いのみで、後半で代替効果と所得効果の程度の違いが問われていますが、代替効果と所得効果を合わせた価格効果の動きで判別可能です。

ギッフェン財は、所得効果>代替効果という特徴があるため、aが正解の選択肢となります。

cとdは、選択肢の前半部分は全く同じ記述で、後半で粗代替財か粗補完財かの違いが問われています。

財Yの価格が一定の状態で財Xの価格が下落した結果、財Yの需要量が増加しているため、財Yは財Xの粗補完財と考えられます。したがって、dが正解の選択肢となります。

なお、代替材か補完財かの違いで正答できるため、「粗」の有無による違いは本問では無視します。(その理由は本解説の最後をご覧ください)

以上から、aとdの組み合わせが正解の選択肢となります。

選択肢1. aとc

不適切な選択肢となります。

選択肢2. aとd

正解の選択肢となります。

選択肢3. bとc

不適切な選択肢となります。

選択肢4. bとd

不適切な選択肢となります。

まとめ

【補足】代替材と補完財について

代替材とは、一方の財がもう一方の財の代わりとなり得ることを指します。したがって、財Xの需要量が減少すれば、財Yの需要量が増加します。

代替材は、両材が競合関係にあると理解すれば良いでしょう。

補完財は、一方の財がもう一方の財を補う関係にあることを指します。したがって、財Xの需要量が増加すれば、財Yの需要量も増加します。例としては、プリンターとインクの関係です。

粗の有無ですが、完全な代替材もしくは補完財となるか、ならないかの違いです。

「やさしいビジネススクール」というサイトに詳しい説明がありますので、気になる方は一度ご参照下さい。

→補完財とは?代替財との違いを具体例付きでわかりやすく解説(ジレットモデルの具体例付き)

上記のサイトを見て頂ければ分かりますが、左右の靴(or靴下)は補完財か粗補完財か?という出題内容であれば、補完財と粗補完財の違いを理解する必要はありますが、今回はそこまでの違いを理解する必要がないと判断されるため、解説では言及していません。

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