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中小企業診断士の過去問 平成29年度(2017年) 経済学・経済政策 問13

問題

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下図によって間接税(従量税)の経済効果を考える。需要曲線をD、課税前の供給曲線をS、課税後の供給曲線をS’で表す。税は生産物1単位当たりtとし、納税義務者は生産者とする。下図では、税負担がすべて消費者に転嫁されている。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a:税負担がすべて消費者に転嫁されるとき、消費者の支払う税額は四角形PEE’P’で示される。
b:税負担がすべて消費者に転嫁されるとき、生産者の受け取る価格は課税前に比べてtだけ低下する。
c:税負担がすべて消費者に転嫁されるのは、需要の価格弾力性がゼロだからである。
d:税負担がすべて消費者に転嫁されるのは、生産量の増加に伴って限界費用が増加するからである。
問題文の画像
   1 .
aとc
   2 .
aとd
   3 .
bとc
   4 .
bとd
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成29年度(2017年) 問13 )
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この過去問の解説 (2件)

5
a:適切です。
税負担が全て消費者であることから、
税金t(PP') x 数量(PE)となります。

b:生産者の受取額は変わらないので誤りです。

c:適切です。
価格が高くなっても需要に変化がない(価格の弾力性が0)ので、
消費者に税が転嫁できます。

d:理由が限界費用が増加するからではないので誤りです。

よって正解は1です。

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0

間接税(従量税)の経済効果についての問題です。

本問のように市場における資源配分を分析することを余剰分析と呼びます。

余剰分析では、消費者余剰と生産者余剰、政府余剰を合わせた社会的総余剰に基づいて、資源配分が効率的になっているかを分析します。

a:課税されていない時の価格は課税前の供給曲線と需要曲線の交点で価格が決まるため、価格はPで決定します。

課税後は供給曲線がS'にシフトするため、価格もシフトしてP’になります。

課税により価格がPからP'になることになり、価格がすべて消費者に転嫁される場合の消費者の負担は四角形PEE’P’で表せるため、本選択肢は正しいです。

b:課税前は生産者は価格Pの収入を得られます。課税後は価格P'から納税額を差し引いた価格Pの収入を得られると考えられます。

そのため税負担がすべて消費者に転嫁されるときは、生産者の受け取る価格は変動しないことになるため、本選択肢は誤りです。

c:需要の価格弾力性がゼロの場合の需要曲線Dは垂直となります。

この場合は課税されたとしても供給曲線がシフトするだけで数量は変わらず、価格だけが変動します。税負担がはすべて消費者に転嫁されていると考えられる状況のため、本選択肢は正しいです。

d:消費者に税負担が転嫁されるのは、需要の価格弾力性がゼロのためです。税負担が生産者にも影響を及ぼすのは供給曲線が右下がりである時でもあるため、本選択肢は誤りです。

正しい選択肢は aとc です。

選択肢1. aとc

本選択肢が正解です。

選択肢2. aとd

本選択肢は不正解です。

選択肢3. bとc

本選択肢は不正解です。

選択肢4. bとd

本選択肢は不正解です。

まとめ

余剰分析の出題頻度は高いため学習しておくことは必須です。

その際はグラフに書き込んだり、グラフを描くことを習慣ができるように取り組みましょう。

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