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中小企業診断士の過去問 平成30年度(2018年) 経済学・経済政策 問21

問題

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生産においては、生産要素を効率的に投入することが重要である。下図では、等産出量曲線と等費用線を用いて、最適な生産要素の投入量を考える。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。

この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
   1 .
点Aと点Bは、労働と資本の投入による費用は同じであるが、生産量が異なる。
   2 .
点Dでは、労働と資本の投入による費用は点Bより少ないが、生産量は多くなっている。
   3 .
点Fでは、点Dよりも資本の投入が少なく、労働の投入が多いので、費用が少なくてすむ。
   4 .
費用を一定とした場合、点Aでは、労働の投入を増加させ、資本の投入を減少させることによって、生産量が増加する余地がある。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成30年度(2018年) 問21 )
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この過去問の解説 (2件)

1

等費用線とは、総費用が等しくなる資本と労働の投入量の組み合わせの線のことで、図の C0, C1 に当たります。等産出量曲線とは、産出量が等しくなる生産要素(資本と労働)の投入量の組み合わせを結んだ曲線で、弧AB や弧DEF がそれにあたります。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 :誤りです。

点Aと点Bは同一の等産出量や等費用線上にあるので、費用も生産量も同じです。

2 :誤りです。

点Dでは、より右上の費用曲線上にあるので費用は点Bより多い事が分かります。

3 :誤りです。

点Fは点Dと同一の等費用線上 にあるので、かかる費用は同じです。

4 正解です。

費用を一定とした場合、点Aは労働の投入を増加させ、資本の投入を減少させることによって、弧ABを離れ、弧DEFに近づくため、生産量は上がる方向に進みます。


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0

等産出量曲線と等費用線についての問題です。

本問のグラフの特徴をまとめると以下のようになります。

等費用線とは、総費用が等しくなる資本と労働の投入量の組み合わせを結んだ曲線のことです。右下がりの直線のことを指しています。

等産出量曲線とは、産出量が等しくなる資本と労働の投入量の組みわせを結んだ曲線のことです。

費用が最も小さくなる費用最小化点は2つの曲線の接点のことです。

上記の特徴をふまえた上で、各選択肢をみていきます。

選択肢1. 点Aと点Bは、労働と資本の投入による費用は同じであるが、生産量が異なる。
  • 点Aと点Bは同一の等費用線かつ同一の等産出量曲線上にあるため、費用も生産量も等しいと示しています。
  • そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 点Dでは、労働と資本の投入による費用は点Bより少ないが、生産量は多くなっている。
  • 右上にある方が等費用線においては費用が高くなり、等産出量曲線においては生産量が多くなる特徴があります。
  • 点Dの方が点Bよりも産出量が高く、費用も高いことになります。
  • そのため本選択肢は不正解です。

選択肢3. 点Fでは、点Dよりも資本の投入が少なく、労働の投入が多いので、費用が少なくてすむ。
  • 点Dと点Fは同一の等費用線かつ同一の等産出量曲線上にあるため、費用も生産量も等しいと示しています。
  • 点Fでは資本も労働も投入量は少ないですが、総費用は同額であるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. 費用を一定とした場合、点Aでは、労働の投入を増加させ、資本の投入を減少させることによって、生産量が増加する余地がある。
  • 点Aから労働の投入量を増やして、資本の投入量を減少させると点Eになります
  • 点Eはより生産量が多い等産出量曲線の費用最小化点であるため、点Aよりも生産量が多くなっています。
  • そのため本選択肢が正解です。

まとめ

等費用線とは、企業における予算制約線とも呼ばれます。

消費者の予算を使い切れるように、2財の消費の組み合わせを決定する予算制約線と同じようにとらえることができます。

等産出量曲線は、消費者が同じ効用を得られる2財の消費の組み合わせを表す無差別曲線と同じように考えることができます。

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