中小企業診断士の過去問 令和2年度(2020年) 財務・会計 問5
この過去問の解説 (2件)
減損損失の認識についての出題です。
減損損失とは、減損の兆候のある資産又は資産グループについて、帳簿価額と割引前将来キャッシュ・フローの総額を比較して、減損を実施するか否かを判断することです。
割引前将来キャッシュフローとは、事業活動を通して回収できる見込みのキャッシュの総額です。
割引前将来CFは、経営計画等の経営者の主観的判断に基づいた指標です。
割引前将来キャッシュフローが帳簿価額を下回る場合、減損損失として認識すべきものとなります。
帳簿価額 割引前将来CF
X 2,800 > 2,400
Y 3,100 < 3,300
Z 4,500 > 3,900
上記よりX、Zが対象となります。
よって、正解は3です。
減損損失に関する問題です。減損損失とは、企業が行った固定資産などの投資額と、それから生み出される将来キャッシュフローの総額を比較した場合にキャッシュフローの総額が固定資産の帳簿価額を下回るときのキャッシュフローの総額と固定資産価額との差を言います。
つまりこのまま固定資産を保有し続けても将来得られるキャッシュフローの総額がそれに満たないのであればその満たない額を損失として処理する考え方です。
この考え方に従い、選択肢の内容を検討します。
X:帳簿価額>割引前将来キャッシュ・フローの総額となりますので、減損損失を認識します。
Y:帳簿価額<割引前将来キャッシュ・フローの総額となりますので、減損損失の認識は不要です。
Z:帳簿価額>割引前将来キャッシュ・フローの総額となりますので、減損損失を認識します。
したがって減損損失を認識するのはXとZとなります。
減損損失を認識するのはXとZとなりますので誤りです。
減損損失を認識するのはXとZとなりますので誤りです。
正解です。
減損損失を認識するのはXとZとなりますので誤りです。
減損損失に関する問題でした。内容を覚えていれば簡単に解答できる問題ですので、正答できなかった場合はしっかり復習しておきましょう。
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