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中小企業診断士の過去問 令和3年度(2021年) 経済学・経済政策 問17

問題

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大学生のAさんは、アルバイト先の時給が上がったことで、所得が増加した。その結果、お昼に学食に行く回数が減り、イタリアンレストランに行く回数が増えた。この状況に関する説明として、最も適切なものはどれか。
   1 .
Aさんにとって、学食とイタリアンレストランの消費は両方ともプラスであるので、ともに上級財である。
   2 .
Aさんにとって、学食とイタリアンレストランは補完財である。
   3 .
Aさんにとって、学食の消費は減り、イタリアンレストランの消費は増えたので、学食は下級財であり、イタリアンレストランは上級財である。
   4 .
Aさんにとって、学食は必需品であり、イタリアンレストランは奢侈品である。
   5 .
Aさんにとって、学食もイタリアンレストランも必需品である。
( 中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 令和3年度(2021年) 問17 )
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この過去問の解説 (2件)

8

1 間違い

学食は上級財ではありません

2 間違い

補完財はセットで使うものです。学食とイタリアンレストランは代替財の関係です

3 正しい

本文の通り所得が増えた際に需要が減る学食は下級財、増えるイタリアンは上級財です

4 間違い

本文では需要の所得弾力性がわかりません。

需要の所得弾力性が1以上だと奢侈品、1未満だと必需品です

5 間違い

設問4と同じ理由より間違いです

よって、正解は3

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1

【基礎知識】

財の価格や所得の変化は消費量に変化を与えます。その変化は大きく2つの動きに分かれます。

例えば、X、Y2財のみの市場で、Py(Yの価格)が下がった場合を考えます。

Yを更に購入できますので、予算制約線はXの交点は変わらずにY軸との切片が大きくなります。

(問題18をご参照ください。ここでは予算制約線がBからAに変化しています)

このとき、実質所得が上昇しますので、それによる所得効果(問題18ではFからGの動き)と代替効果(同GからEの動き)の2つがあります。これにより、財の消費量が変化します。

この消費量がどのように変化するかによって、財は以下のように分類されます。

        代替効果  所得効果  消費量

  上級財    +     +     +

  下級財    +     -    +or-

  ギッフェン財 +     -     -

 上級財は、価格が下がれば当然買う量も増えますし、所得が上がっても当然買う量が増える財になります。上級財の中に更に奢侈品(所得の増加率よりも更に消費が増えるもの。高級車、ジュエリーなど)と必需品(所得の増加率ほど消費が増えないもの。ティッシュペーパー、米など)に分かれます。

 下級財は、これまで我慢して買っていたような財になります。例えば安い肉については安いから買っていたものの、所得が増加すればもう少しいい肉をということになります。当然安くなった分、高い肉と比べて代替効果は増えますが、所得効果は減少します。消費量としては2つの効果の大小で決まります。

 下級財でも所得効果の-が代替効果のプラスを上回り、消費量が減ってしまう財になります。例えば米が主食でお金がないため雑穀を食べていたとします。米が欲しいが価格の関係で雑穀を10買っていた場合、雑穀の価格が下がると雑穀7、米3といった組み合わせができるようになります。その結果、雑穀は価格が低下したにもかかわらず、消費量が減少するということが起きます。

選択肢1. Aさんにとって、学食とイタリアンレストランの消費は両方ともプラスであるので、ともに上級財である。

学食は所得が増えたのに減少しているため、所得効果が-、つまり下級財になります。よって誤り。

選択肢2. Aさんにとって、学食とイタリアンレストランは補完財である。

補完財とはコンタクトレンズと洗浄液のように相互に必要な財であって、増加、減少は同じ動きになります。よって、学食、イタリアンレストランは片方が増えると片方が減っていることから、補完しておらず、代替しています。よって誤り。

選択肢3. Aさんにとって、学食の消費は減り、イタリアンレストランの消費は増えたので、学食は下級財であり、イタリアンレストランは上級財である。

正しい。

選択肢4. Aさんにとって、学食は必需品であり、イタリアンレストランは奢侈品である。

嗜好品、必需品は上級財の中の分類であり、学食は下級財であるため、誤り。

選択肢5. Aさんにとって、学食もイタリアンレストランも必需品である。

学食は下級財であるため、誤り。

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