1級電気工事施工管理技士の過去問 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問19
この過去問の解説 (4件)
パイロットリレー方式は、
保護区間の各端子の電圧・電流などの電気的な量
又はリレー応動状態を
遠方端子に伝送して保護を行うリレー方式であり、
自端の情報のみで制御を行うわけではありません。
送電系統の保護には、電流や電圧の自端子情報でを使って保護装置を作動させる保護装置があります。
今回の問題は、送電線の保護方式に関する問題です。
〇 正しいです。
過電流リレー方式は、過負荷や短絡事故の際、一定値以上の電流が流れたときに動作して、遮断器を遮断させる方式です。
〇 正しいです。
距離リレー方式は、故障時の電圧と電流から、故障点までのインピーダンスを測り、それが保護範囲内のインピーダンスより小さいときに、事故と判断して動作します。
〇 正しいです。
回線選択リレー方式は、平行の2回線のうち一つの回路だけ故障が起きたときに、2つの回路の電流か電力を比較し、故障した回線を選択して遮断する方式です。
× 誤りです。
パイロットリレー方式は、自分の端子と相手の端子の電流や電圧の情報を、伝送系から相互に比較して故障を判別し、高速で動作して選択遮断する方式です。端子間の伝送には、表示線・電力線搬送・光ファイバなどの通信線や、マイクロ波を使用します。
したがって、「自端の情報のみで」は、誤りです。
送電線の保護方式に関する問題です。
〇 正しいです。
過負荷電流や、短絡事故時の短絡電流を検出します。
〇 正しいです。
事故時には、リレー設置点と事故点間のインピーダンスが低下します。
この値が整定値以下の時、事故と判断して動作します。
〇 正しいです。
常時2回線受電で、どちらかの回線に事故が発生した場合、
故障回線のみを選択遮断します。
✕ 誤りです。
パイロットリレー方式は、自端と他端の電圧や電流を比較して
事故を判定します。
他端の情報は、マイクロ波通信回線や光回線によって取集します。
パイロットリレー方式は、2点間の電圧や電流の比較によって
事故を判定するので、他端の情報を何らかの方法で入手する
必要があります。
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
保護区間の各端子の電流回路を表示線で接続し、比較して判断しているため、自端の情報のみで判断するわけではありません。
適当です。
適当です。
適当です。
不適当です。
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