1級電気工事施工管理技士の過去問 令和3年度(2021年) 午前 ロ 問22
この過去問の解説 (4件)
架空地線と送電線とを結ぶ直線と、
架空地線から下ろした鉛直線との間の角度θを遮へい角といいます。
架空地線の遮へい角が小さいほど、
直撃雷から架空送電線を遮へいする効果が大きくなります。
A:(2)
架空電線路の架空地線に関する問題です。
〇 正しいです。
架空地線は、直撃雷を防止するためのものですが、誘導雷にも低減効果があります。
✕ 誤りです。
遮へい角とは、架空地線と電線を結ぶ線と鉛直線との角度のことです。
遮へい角が大きいほど、遮へい効果は低くなります。
〇 正しいです。
1条より2条施設した方が遮へい角を小さくでき、
遮へい効果が高くなります。
〇 正しいです。
架空地線がシールド線の役割になって、電磁誘導障害を軽減します。
架空地線は、本来、直撃雷を防止するのが目的ですが、
それ以外にも、様々な効果があります。
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
架空地線は、送電線への直撃雷を防止することを目的として施設され、遮蔽角度(鉛直方向からの角度)が狭いほど遮蔽効果が高くなります。そのため、乗数を増やせば、遮蔽角度は狭くなり効果は向上します。
適当です。
不適当です。
適当です。
適当です。
架空地線は、送電線の電線の上方に電線と平行に張って、また、支持物(鉄塔)ごとに接地されて電線への直撃雷の防止を目的としています。
今回の問題は、架空電線路の架空地線に関する問題です。
〇 正しいです。
誘導雷が電線に侵入しても、架空地線の接地点で誘導雷と逆向きの反射波が起こり、この反射波と電線の電磁的結合によって、配電線に侵入した異常電圧を低減します。
× 誤りです。
架空地線を施設する場合、効果を増すには、遮へい角は小さいほど遮へい効果が大きくなります。
低い支持物では45°くらい、高い支持物では30°以下、2条施設した超高圧線では0°くらいが効果的です。
したがって、「遮へい角が大きいほど遮へい効果が高い」は誤りです。
〇 正しいです。
送電線は一般的には1相当たり1条の電線が使用され、短導体方式と言います。
1相当たり2条以上の場合は、多導体方式と言い、コロナ開始電圧が高くなり、コロナ損失が低下し、電波障害も減少します。
〇 正しいです。
架空地線は低い抵抗で接地されているため、1線地絡時に、故障電流を遮へいするシールド線として効果があり、通信線への誘導障害を軽減できます。
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