道路トンネル照明からの出題です。
トンネル照明は、基本照明、入口部照明、出口部照明は基本の構成です。
今回の出題も、これらの中からの出題です。
選択肢1. 入口部照明の区間の長さは、設計速度が速いほど短くする。
× 誤りです。
入口照明ぼ所要レベルと区間についていくつか例を出してみます。
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設計速度 入口部照明区間(境界部、移行部、緩和部区間の合計)
(km/h) (m)
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100 340
80 290
60 220
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以上のように、区間の長さは、速度が速くなるほど、長くなります。
選択肢2. 入口部照明の路面輝度は、野外輝度の変化に応じて調光することができる。
〇 正しいです。
トンネルの入口部で必要な照明レベルは、トンネルに接近中の車の運転手の目に応じる輝度によって決まります。この順応輝度は、トンネル入口部の野外輝度の平均値が使われます。
すなわち、野外の輝度が、3000 cd/m2 であれば、入口の照明区間に必要な輝度レベルが決まります。
選択肢3. 基本照明の平均路面輝度は、設計速度が速いほど高くする。
〇 正しいです。
基本照明の平均路面輝度をいくつか紹介します。
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設計速度(km/h) 平均路面輝度(cd/m2)
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100 9.0
80 4.5
60 2.3
40以下 1.5
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以上から、平均路面輝度は、設計速度が速いほど高くなります。
選択肢4. 交通量の少ない夜間の基本照明の平均路面輝度は、昼間より低くすることができる。
〇 正しいです。
平均路面輝度は、交通量やトンネルの長さに応じて、低い値にできます。
夜間は交通量が少なくなるため、平均路面輝度も低くできます。