FP2級の過去問 2016年9月 学科 問20

正解　４

１．適切。
　火災保険は、火災によって生じた建物や、その中に収容している家財や商品の損害を補償する保険です。

２．適切。
　生産物賠償責任保険（PL保険）とは、製造や販売をした製品や、サービスを行った結果が原因で、生命や身体またはものを壊したりといった他人に損害を与え（PL事故といいます）、損害賠償責任を負ったときに備える保険です

３．適切。
　労働災害総合保険とは、従業員の労働災害について政府労災保険等の上乗せ補償を行うための保険です。

４．不適切。
　施設所有（管理）者賠償責任保険とは、施設の安全性の維持管理の不備や構造上の欠陥等が原因となり、他人にケガをさせたり他人の物を壊したりしたときにその損害を補償する保険です。
　この問は、設備工事業を営む企業がマンションの外壁の工事を請け負い、その工事中の賠償責任に備えるとのことなので、契約する保険は、請負業者賠償責任保険です。

1.適切
火災保険は、火災による建物や家財の損害を補償する保険です。店舗建物と収納している商品も補償対象となります。

2.不適切
生産物賠償責任保険（PL保険）は、製造や販売した商品の欠陥などによって生じた偶然の事故で、他人の身体又は財物に損害を与え、損害賠償責任を負った場合に支払われる保険です。設例のように、調理販売した弁当が原因で食中毒が発生した場合には、被害者への治療費や慰謝料として、損害を補償することができます。

3.適切
労働災害総合保険は、従業員等が政府の労災保険の対象となる業務上の災害を被った際に、上乗せ補償として事業主が被る損害に対して、保険金が支払われる保険です。

4.不適切
施設所有（管理）者賠償責任保険は、工場や店舗などの施設や、ビルの使用や管理の不備による事故で、第三者に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われるものです。設例のような事例では、請負業者賠償責任保険が適切です。

よって、正解は4となります。

誤りは、４です。

１．〇　火災保険を契約する場合の正しい事例です。

２．〇　生産物賠償責任保険（PL保険）を契約する場合の正しい事例です。

３．〇　労働災害総合保険を契約する場合の正しい事例です。

４．×　この場合には、請負業者賠償責任保険が適切となります。