FP2級の過去問 2019年1月 学科 問10

【正解 4】

1.適切
営業利益は「売上高」から、商品を仕入れる為にかかった売上原価を引いた「売上総利益」から「販売費及び一般管理費」を引くことで求められます。
今回のケースですと、営業利益が50(単位:百万円)となってますので、売上高に対して売上高営業利益率が10%となります。

2.適切
経常利益は「営業利益」に「営業外収益」を足し、そこから、金融機関に支払う借入利息などの「営業外費用」を差し引くことで求められます。
今回のケースですと55(単位:百万円)となってますので、売上高に対して売上高経常利益率が11%となります。

3.適切
総資産当期純利益率を計算するには、当期純利益（最終的に会社に残ったお金）を総資産で割ることで求められます。
今回のケースですと45(単位:百万円)となってますので、45÷1000×100＝4.5％となります。

4.不適切
自己資本比率とは、自己資本を総資産で割ったものです。
今回のケースですと自己資本100百万円、総資産1,000百万円となってますので、
100百万円÷1,000百万円×100＝10％となります。

最も不適切なのは４です。

この問題を解く前に、資料の空欄を埋めます。
・売上高ー売上原価＝粗利（200百万円）
・営業利益＝50百万円
・経常利益＝55百万円

１…適切な内容です。
売上高営業利益率＝50÷500×100＝10％

２…適切な内容です。
売上高経常利益率＝55÷500×100＝11%

3…適切な内容です。
総資産当期純利益＝45÷1000×100=4.5%

4…不適切な内容です。
自己資本比率=100÷1000×100=10%
20％ではありません。

【正解４】

表の空欄（□□部）を上から確認すると、
売上高から売上原価を引いた金額が「売上総利益（粗利益）」、
粗利益から販売費及び一般管理費を引いた金額が「営業利益」、
営業利益から営業外損益を加算した金額が「経常利益」
となります。

よって、売上総利益200百万円、営業利益50百万円、経常利益55百万円です。

［１］適切
売上高営業利益率＝営業利益÷売上高＝50百万円÷500百万円＝10%です。

［２］適切
売上高経常利益率＝経常利益÷売上高＝55百万円÷500百万円＝11%です。

［３］適切
総資産当期純利益率＝当期純利益÷総資産＝45百万円÷1,000百万円＝4.5%です。

［４］不適切
自己資本比率＝自己資本÷総資産＝100百万円÷1,000百万円＝10%です。